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伊勢神宮と神々の美術@東京国立博物館

チケットが半額で手に入ったので、行かない手はないでしょう(^^)

伊勢神宮には、大学生のときに行ったことがあります。
五十鈴川の流れに感動し、森がそのまま神社になっているかのような佇まいを見て「日本に生まれて良かったなぁ」と思ったことを思い出します。
内宮にたどり着いたときは、あいにくの雨模様でしたが、なぜかちょうど日が差してきて、そのとき撮った、神秘的な雰囲気の写真が、今でも残っています。

さて、今回の展覧会は、展示品そのものの美しさや素晴らしさもさることながら、文化的・歴史的背景も興味深いものです。

伊勢神宮の歴史は、二千年以上前に遡り、式年遷宮は、千三百年前から続いています。
遷宮の際に使われる太刀や神宝は、今もほとんど形が変わっていないそうで、昔からずっと続いている文化の上に成り立っているのですよね。それだけでも感動します。
特に、太刀は、日本刀のように反り返った刃ではなく、聖徳太子が腰からぶら下げていた太刀と同じで、真っ直ぐ。古い形です。

神事に使う米や塩は、今も神宮所有の田んぼや塩田で作られているそうです。
建物や宝物だけでなく、無形文化もちゃんと守られているのですね。

イヤホンガイドは、美輪明宏さま♪
私、今回のイヤホンガイドで、大きな発見がありました。

なんでも、聖武天皇が東大寺建立の折、夢で、次のような御託宣を受けたそうなんです。

「毘盧遮那仏は、大日如来であり、天照大神でもある」

すごい!
毘盧遮那仏(華厳宗の宇宙仏)と、大日如来(密教の本尊)と天照大神(日本神話の太陽神)が、同じって言ってるんです!
私、美術館でガイドを聞きながら、一人で興奮してしまいました(←ヘンな人)。

イヤホンガイドでは、この御託宣は、神仏習合の象徴的な記録だ、なんて言ってましたが、要は、名前は違えど、同じ宇宙エネルギーの源ってことなんですよね!

まさか、東大寺の大仏が、アマテラスの姐さんだったとは(^^;;;

今回の美術展で一つ、残念だったのは、天皇の名代として伊勢神宮に遣わされた、歴代の斎宮(天皇家の皇女)達ゆかりの品があまりなかったということ。
斎王の制度が続いていたのは、南北朝時代の御醍醐天皇までだったので、古過ぎて残っていないのかしら?

伊勢神宮の宝物はもちろん、熊野速玉大社の宝物などもありました・・・・・熊野にも、いずれ行ってみたいですねo(^-^)o

<関連リンク>
伊勢神宮と神々の美術(東京国立博物館)
by june_h | 2009-07-27 20:10 | 美術展 展覧会 | Trackback | Comments(0)