『「ありがとう」のゴルフ 感謝の気持ちで強くなる、壁を破る』 古市忠夫 著 ゴルフダイジェスト社

60歳でゴルフのプロテストに合格し、プロゴルファーになった、古市忠夫さんのエッセイです。
「ありがとう」のゴルフ 古市忠夫
神戸で写真屋を営んでいた古市さんは、阪神淡路大震災で被災。家財をすべて失ったのですが、奇跡的に、ゴルフバッグだけが焼け残りました。
「これは、ゴルフをやれ!ということかもしれん」
そう思った古市さんは、プロゴルファーになることを決意。猛練習を始めます。

このときの古市さんは、55歳。
いくつかのアマチュアのゴルフコンペで優勝した経験はあるものの、小さい頃から訓練してきた10代、20代の若者がしのぎを削るプロテストに合格することなど、無謀な挑戦に見えました。
しかし、臨んだプロテストでは、合格圏内の上位に入り、ついに迎えた最終ホールでのパット。

プロになれるかどうかの瀬戸際。そんな状況で緊張しないはずはありません。
しかし、彼は「プロになるために努力できたこと、今ここでこうしてゴルフができること、皆に支えられたからここまでこれたこと」に大きな感謝を感じると、不思議と肩の力が抜けました。そのままパターを動かすと、ボールはカップへ。
この瞬間、史上最年長でプロテストに合格した「還暦ゴルファー」が誕生したのです。
そして、タイガー・ウッズとのマッチプレーなど、次々と夢を実現させていきます。

彼は言います。
「自分だけの力でここまできた、と思うから余計な力が入るのだ。自分の努力などたかがしれている。」
と。
彼の言葉は「感謝」であふれています。
ゴルフコースを回るとき、回り終えたときの一礼を欠かせません。

そして、彼は、家族と仲間をとても大切にしています。また、家族と仲間も、彼を大切に思っています。

彼が震災で家財を失ったのも、人命救助を優先したからです。また、プロゴルファーになった後も、練習やツアーより、町の自治会や消防団での仕事、地域のボランティア活動を優先させています。

「何が一番大切なのか」がよくわかっていて、決してブレない人なのです。
「金銭を失うことは小さなこと。信頼を失うのは大きなこと。しかし勇気を失うことは、すべてを失うことである」


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Commented by oomimi_usako at 2009-10-08 11:10
juneさまの要約文を読んだだけで、感動しました。
一本のまっすぐな筋の通った人間でありたいと、いつも思っています。
そういう方のお話を伺ったり、読んだりしながら、一生懸命自分にも、そうなれるように、言い聞かせます。
でも・・・
まだまだ、まだまだ、修行が足りませんっ!
Commented by june_h at 2009-10-08 20:55
ありがとうございます♪あらすじでは、彼の温かさが伝わりにくいのが残念なんですが・・・・・読みやすい本ですので、ぜひ、お手にとっていただければと思います。
いやぁ、私も彼の域に達するには、まだまだ修行が足りず「人生恥ばかり」でございます(^^;・・・・・あはは。
by june_h | 2009-10-07 21:18 | 本 読書 書評 | Trackback | Comments(2)