2009年 10月 11日
「チャンスがやってくる15の習慣 -Skill With People-」レス・ギブリン 著 渋井真帆 訳 ダイヤモンド社
彼女が仕事で手応えを感じ始めたのは、この本の内容を実践したことがきっかけだったそうです。素晴らしい本だと言うことで、後に、彼女は、この本を翻訳しました。
起業して、必死でアピールしても、なかなか成果に結びつかなかった渋井さん。
この本に書かれていた次の一言で、目からウロコが落ちたと言います。
「人は、自分にしか興味がない」
彼女は、それまで「自分はこんなに頑張っています!私をどうか見てください!」という姿勢でクライアントに接していました。
しかし、それでは「それがどないやねん?」と無視されるか、ウザがられるだけ。
多かれ少なかれ、人が一番興味を持っているのは自分自身。
つまり、人は、自分に興味を抱く・・・・・自分の話を聞いてくれる人に好意を持ち、満足するのです。
「Look at me」ではなく「I see you」なんだ!
そう気づいた渋井さんは、相手の話をよく聞くようになりました。そして、相手が何を望んでいるのかを察知し、それを提供することに努めました。
すると、それまでまったくうまくいかなかったことが、どんどん良い方向に回り始めたのです。
私もこの本を読んで、「私、私」って言い過ぎていることに気付きました。反省(^^;
コラムを読んでいて素晴らしいと思うのは、渋井さんの柔軟な考え方と発想の転換方法。
例えば、デパートで香水のサンプルを配っているとき。普通なら、なかなか受け取ってくれないと、泣いたり怒ったり落ち込んだりしますが、彼女は「客の呼び込みではなくリサーチをやっている」と発想を転換。
どんな人が受け取ってくれるのか、どうすれば受け取ってもらえるのか、よく観察し、次の配布に生かしました。すると、受け取ってくれる人が増えていったのです。
それから、どうしようも無いくらいのトラブルや困難に陥ったとき。ここでも彼女は、自分の不運を恨むのではなく
「将来、もし自分が伝記を書くとき、順風満帆な人生じゃ、つまらない本になってしまう。山あり谷ありでなきゃネタにならない」
と、またまた発想を転換させて乗り切ってしまう。
他人や状況を変えようとするのではなく、自分を変えることが大事なのだということが、とてもよくわかります。
そうそう、この本に書いてあることは、どれもシンプルですが、読んで理解するだけではなく、実践しなきゃ意味がないのです!
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