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「ダメ人間 溜め息ばかりの青春記」鈴井貴之 著 メディアファクトリー

大泉洋が所属する北海道の芸能事務所「OFFICE CUE」の社長であり、『水曜どうでしょう』でお馴染みの「ミスターどうでしょう」こと鈴井貴之さんのエッセイ。
『水曜どうでしょう』の『サイコロの旅』で、鈴井さんがサイコロを振ると、いつも出しちゃいけない目を出してしまうことから、皆に「ダメ人間」と罵倒されちゃうんですよね(笑)。
ダメ人間 溜め息ばかりの青春記ダメ人間 溜め息ばかりの青春記
彼の文章とか映画とかって、カッコつけてたり、背伸びしてたりする感じで、見ていて気恥ずかしくなっちゃうようなのが多かったんですが(爆)、この本は、今までので一番良かったです。自分のカッコ悪さをさらけ出した姿勢が(^^;
ちょっと「恥の多い人生を送ってきました」の太宰治ばりに自意識過剰ぎみなんだけど(笑)。でも、これが、彼の芸風ですね。
「自己嫌悪の意識を持たないと、人は成長しない」っていうのもわかるし。

この本で書かれているのは、鈴井さんが高校を卒業してから、芸能事務所を設立するまでの、暗中模索の日々。
この後、大泉洋や『水曜どうでしょう』という番組に出会って、上昇気流に乗るのです。

境遇が大泉さんとよく似ているなぁと思いました。
両親が教師であること。大学受験でうまくいかなくて2浪したこと。東京の大学に落ちて、地元北海道の大学に泣く泣く入学したこと。大学で演劇と出会い、のめり込んだこと・・・・・。

思い出と共に、その時流行っていたヒット曲や重大ニュースが書かれているので、私も読みながら、
「このとき私は、学生だったなぁ」とか、一緒に思い出していました。

生活がイケてなくても、誰かしらいつも彼女がいた鈴井さん(笑)。
「どの女性が、今の奥様・・・・・?」
などと思いながら読み進めた私(^^;;;

結局「自分の生涯の中で、ただ一人、イエスマンではなかった女性」が、今の副社長である奥様なんですが、この本で、彼女の偉大さがよくわかります。
奥様がいなければ、事務所なんか設立しなかっただろうし、今の鈴井さんもいなかったでしょう。

お金がなかったとき、当時彼女だった奥様に支えてもらっていて、他の女性にも、お金をもらっていた鈴井さん(^^;
奥様には、ハワイ旅行の旅費まで出してもらっていたんですね!
『水曜どうでしょう』の『四国八十八ヵ所II 』の前枠で、大泉さんに
「オレが四国行ってる時 何してた?」
と聞かれ、
「ハワイで家族サービス!」
と鈴井さんが答えたのですが、実は、それがすごく重たい言葉だったんだってことがよくわかりました(^^;;;

今度は是非、奥様にダンナの暴露本を出してもらわないとね。うふふ。
by june_h | 2009-11-09 20:35 | 水曜どうでしょう 大泉洋 NACS | Trackback | Comments(0)