インターネット持仏堂1「いきなりはじめる浄土真宗」 内田樹×釈徹宗 本願寺出版社

内田先生がお書きになった本なら「いきなりはじめるイスラム教シーア派」だろうが「いきなりはじめるモルモン教」だろうが、なんでも読みますよ(笑)!

内田樹先生と、宗教学者で浄土真宗本願寺派のお坊さん、釈徹宗さんの往復書簡という形で、宗教について、仏教について、日本人の宗教との関わり方について紐解いていく本です。
いきなりはじめる浄土真宗いきなりはじめる浄土真宗
内田先生は相変わらずの柔らかさ。
全知全能の神による勧善懲悪原理について、月光仮面が遅刻してきて悪者を倒せなかったときの「危険性」になぞらえて語っています・・・・・古い(笑)。でも、わかりやすい(^^;

対する釈先生も、内田先生に負けず劣らず謙虚でユーモアがあって柔らかなお人柄。内田先生の素直で深い問いに、「いきなり豪速球ですね」なんて楽しそうに受け応えなさっています。「釈先生にお会いしたとき感じた懐かしさは、前世でお会いしているからでしょう」とのたまう内田先生に「いや、私がありがちな顔だからでしょう」と受け流したりして(笑)。

のっけから、仏教の因果律やカルマについて話していて、興味深いです。私は小学五年生のときに「因果応報」って言葉を知って以来、ずっと自分の行為について悩んできましたから。「自分の行いは、必ず自分に還ってくる」・・・・・この考え方は、シンプルで、子供でもよくわかると同時に、恐ろしさも感じたのでした。

内田先生曰く「石につまずいて転んだ」のように、原因と結果が明らかである事象は「因果」と呼ばない。むしろ「さしたる原因は無いのにつまずいて転んだ」というときに、人は「なぜ転んだのか」と「物語」を考えようとする。「悪口を言ったバチなのか」と。このように、原因と結果が直接関係無い場合に「因果」という・・・・・なるほど。

この本では、宗教や仏教の一般論までで、浄土真宗云々の議論については、続編『はじめたばかりの浄土真宗』で語られているそうです。

ちなみに、この本の内容は、ネットでも読むことができます(っていうか、元々ネットのコンテンツを本にした?)。

インターネット持仏堂

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by june_h | 2009-12-03 21:35 | 本 読書 書評 | Trackback | Comments(0)