和楽ムック「坂東玉三郎 すべては舞台の美のために」小学館

本屋で平積みになっているときから、ずっと気になっていました。図書館で借りられてラッキー♪

玉三郎さんの美意識が詰まったムックです。

以前も、玉三郎さんの写真集を、国立劇場の図書室で拝見したことがありますが、この和楽ムックでは、美しい写真だけでなく、玉三郎さんの美や芸術に対する姿勢や考え方がたくさん書かれていて、非常に興味深かったです。

玉三郎さんは、役者として演じるだけではなく、衣装や舞台のプロデュースも数多くなさっています。

一緒に仕事をなさっている職人やスタッフは、口を揃えて「玉三郎さんは、美意識が高く芸術に厳しい」「たどり着きたいイメージがはっきりしているので指示がわかりやすい」と言います。

しかし、衣装や道具など、歌舞伎を周辺で支える職人はどんどん減少し、玉三郎さんが理想とする域を目指すのはどんどん困難になっているのが現状。

特に、衣装は、江戸時代の染色や刺繍の技術が再現できず、職人もいない。時代が下るにつれ、質がどんどん悪くなっているのだそうです。そのため、玉三郎さんは、職人によってデキがバラつくのを防ぐために、一人の職人に刺繍を全部やってもらうのだとか。
それでも、あと20年もしたら、現在のクオリティすら維持できないかもしれない・・・・・玉三郎さんは、とても危機感を持っています。

また、この本でも、NHKの『プロフェッショナル 仕事の流儀』のインタビューでもおっしゃっていましたが、玉三郎さんは、理系科目が得意だったそうです。
セリフを覚えるにも、番号を振っていくんですよね。優れた芸術家は、実は理系という方が多いかも。

玉三郎さんの『娘道成寺』、観たいなぁ・・・・・。

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Commented by oomimi_usako at 2009-12-08 21:29
あ~、この本、どこかで発見して、買わなきゃと思ったのでした!
あたくしとしたことが(?)すっかり忘れていました。
買わなければ♪思い出させてくださってありがとうございます。
玉様の道成寺、歌の詞をそのまま舞ってくださるのが、本当に本当に大好きです。
Commented by june_h at 2009-12-09 21:25
usakoさま、買って損はございませんですよ!
玉三郎さんのたくさんの演目をご覧になっているusakoさまなら、深くお楽しみになれると思います♪
by june_h | 2009-12-08 20:55 | 本 読書 書評 | Trackback | Comments(2)