『舛添メモ 厚労官僚との闘い752日』 舛添要一 著 小学館

真に闘うべき相手は誰!?

舛添メモ 厚労官僚との闘い752日

舛添 要一 / 小学館


安倍内閣の組閣人事が発表されようとしていたとき、舛添さんは、家のゴミ出しをしていました。日頃から自分が安倍さんに批判的なのは知られていたし、当選回数1回目の自分には、他人事だと思っていたからです。

ところが突然、安倍総理から「厚生労働大臣をやってくれませんか?」という電話が。これが総理との初めての会話でした。
舛添さん自身の母親介護の経験を生かして欲しいということで、戸惑いながらも引き受けた舛添さん。これが約2年に渡る長い「戦い」の始まりでした。

年金問題、農薬入り餃子、新型インフルエンザなどなど、次々やってくる大きな難題。しかも、その間、首相が2度も変わることに。

特に、年金問題は、舛添さん自身の問題ではなく、今までの大臣達が問題先送りを続けてきた結果、積もり積もって今に至るわけですが、うまくやらなければ政治家からもマスコミからも国民からも「舛添のせい」ということで叩かれてしまいます。
首相が変わっても、大臣を続投することになったのは、誰も「火中の栗」を拾いたがらなかった、というのが本音だったようです(^^;

しかし、最も手強かったのは、省内の官僚達。
「エリート集団」と言われている彼らが、数十年も営々と自分達の地位を築いてきたところに、いきなり「新入り」の大臣が来て「あれやれこれやれ」と言ったところで、言うことを聞くはずがありません(^^;;;
自分達に不利な情報はなかなか出さないので、年金記録問題では、報告が二転三転してしまいました。

特に、医学部出身者ばかりの「医系技官」は、人事も特権も別格扱い。頑強な医系技官の人事問題にも着手したのですが、残念ながら自民党の敗北でタイムリミットとなってしまったようです。

新型インフルエンザ問題のピーク時は、寝る暇がほとんどなかった舛添さん。
それでも大臣を務め上げられたのは、どんなに忙しくても食事と休息をちゃんと取っていたことと、官僚との間に選挙でのしがらみがなかったことと、東大時代の教え子など省内の味方をうまく使ったことなどがあるのでしょう。

安倍さんも福田さんも麻生さんも「KY」ではなく「TY(タイミング読めない)」だったと、結構ぶっちゃけている感じですが、言えないことも多いでしょうね(^^;

今は野党になってしまいましたが、この方はたぶん、これからも表舞台に引っ張り出されることでしょう。
[PR]
トラックバックURL : http://juneh.exblog.jp/tb/10759008
トラックバックする(会員専用) [ヘルプ]
※このブログはトラックバック承認制を適用しています。 ブログの持ち主が承認するまでトラックバックは表示されません。
by june_h | 2010-02-11 15:56 | 本 読書 書評 | Trackback | Comments(0)