「面白いほどよくわかる毒と薬 天然毒、化学合成毒、細菌毒から創薬の歴史まで」山崎幹夫 編 日本文芸社

古今東西の毒と薬についてのエピソード満載の本。

古代中国の歴代皇帝達は、「不老不死の薬」ということで、水銀の丸薬を飲んでいたのは有名な話。
皆、水銀中毒で若くして死んでいますが(笑)、ただ一人、唐時代の女帝 則天武后だけが、八十歳以上の長寿をまっとうしたそうです(^^;
これって「スゴい女帝っぷり」を強調するための伝説?って思いますが、女性は男性に比べて月経なんかもあって、水銀とかの重金属の排泄が上手なんだと学校で聞いたことがあります。なので、あながちウソじゃないかも。

古代ローマの上流階級は、鉛の杯でワインを飲んでいたそうな。
当時のワインは保存状態が悪くてすぐに酸っぱくなってしまっていたのですが、鉛の杯で飲むと、ワインの酸化成分と鉛が結合して、甘くて美味しくなるんだそうです(^^;やっぱり毒って魅力的なのね(笑)。しかも、水道にも鉛が使われていたから、古代ローマを滅ぼしたのは、実は鉛中毒だったりして。

「昔の人って、危ないことしてたのね」って思うかもしれないけど、今もたいして変わらないんです。

バカラとかスワロフスキーとか江戸切子とか、高級なクリスタルグラスには、酸化鉛が24%以上含まれています。
鉛分が多いほど、光沢が増し、音も良くなり、重量も増すから高級感も出るからです。
バカラのグラスでワインを飲むと、美味しいかもね(^^;;;

今もいろいろ環境汚染とか、食品の問題とかありますけど、100年後の人から見たら、「危ないことしてたのね」って思われること、いっぱいしていると思いますよ。
それに、どんなに身体に良いって言われている物質や食品でも、大量に摂取すれば、みんな毒になるんです。醤油だって、一升瓶分飲めば死にます(笑)。

「健康のために○○を毎日摂ってます」っていう人、よくいますけど、もしかして、それが一番、不健康の元になっていたりして(^^;
[PR]
トラックバックURL : http://juneh.exblog.jp/tb/11167563
トラックバックする(会員専用) [ヘルプ]
※このブログはトラックバック承認制を適用しています。 ブログの持ち主が承認するまでトラックバックは表示されません。
by june_h | 2010-05-23 21:29 | 本 読書 書評 | Trackback | Comments(0)