「星間商事株式会社社史編纂室」 三浦しをん 著 筑摩書房

タイトルに惹かれて、結局最後まで読んでしまいました(笑)。私にしては、珍しくフィクションです。
「星間商事株式会社社史編纂室」 三浦しをん「星間商事株式会社社史編纂室」 三浦しをん
主人公の川田幸代は、30代女性。仕事はできるが、上に楯突いたせいで、社史編纂室に飛ばされる。
着任してみれば、ボンヤリした後輩女性の みっこちゃん、専務の愛人に手を出して左遷された男性社員の矢田、出世コースから外れた本間課長など、社史編纂室には、閑職にいそうな面々ばかり。

幸代は、ゆるゆると仕事をしつつも、プライベートでは、長年の密かな楽しみがあった。
それは、いわゆるBL小説の同人誌作り。仲間で集まり、コミックマーケット(コミケ)で同人誌を売る「腐女子」だ。
同人誌の原稿を会社でコピーしつつ(笑)、社史の取材を進めていくと、どうしても空白が残る戦後の部分。そして、社史編纂室に届いた脅迫文。裏には、会社と東南アジアの小国との「黒い関係」があった・・・・・。

いたる所に「フフっ」って笑える所や、「そうだよねー」と頷く所とか、「なるほどなー」と感心するところがあって、ユルいストーリーなのに飽きませんでした。さすが、しをんさんの筆力。

ぶっちゃけ、推理小説のようなスリリングさもなく、経済小説のようなドロドロした陰謀が張り巡らされているわけでもなく、会社の秘密が暴かれたところで何が起きるというわけではなく、社史編纂室のユルーい雰囲気がラストまで続いていくだけなのです(^^;
最初から、料亭の女将が、もったいぶらずに全部話しちゃえば終わりじゃん!と突っ込みたくなりました。
賄賂に原稿用紙が使われたり、同人誌の世界と興奮が、こと細かに描かれていたり、かなり「しをんワールド」を感じます。

妹も徹夜して同人誌やってたなぁ、私も生徒会でもないのに生徒会誌編集してたなぁ、母もBL小説好きだったなぁ(笑)・・・・・と、いろいろ昔のことを思い出しちゃいました(^^;
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Commented by 藍色 at 2010-11-15 18:14 x
こんにちは。同じ本の感想記事を
トラックバックさせていただきました。
この記事にトラックバックいただけたらうれしいです。
お気軽にどうぞ。
Commented by june_h at 2010-11-16 18:05
>藍色さま
コメントありがとうございます!でも、TBにURLが入っていませんでした(汗)。再度、ご確認いただけますか?お手数ですが、よろしくお願いしますm(_ _)m
by june_h | 2010-06-17 20:16 | 本 読書 書評 | Trackback | Comments(2)