「病から古代を解く -『大同類聚方』探索-」 槇佐知子 著 新泉社

『大同類聚方』と呼ばれる、平安時代に成立した、日本最古の医学書にある病気の処方を読み解きながら、日本人が古代から使ってきた薬草や薬を探る本です。

しかし、この本は、後世の人間が書いた「偽書」ということで、ロクに研究されてこなかったんだそうです。
理由は、この時代に存在しなかった「梅毒」らしき病気の処方があるから・・・・・似たような病気は、あったんじゃないでしょうかね(^^;
そんなわけで、この本の著者である槇佐知子さんは、独学(!)でこの文書を解読されたのです。

古事記に出てくる神様である大己貴命の処方とか、大陸からの渡来人である武内宿禰の処方とか、神社やお寺に伝わる処方とか、神話や伝説を交えながら解説されています。

嬉しかったのは、私がよくお世話になっている、氷川神社のご祭神の大己貴命(が、薬の神様だったってわかったこと!
ホメオパシーで困ったら、今度から氷川神社にお参りしようかしら(^^)

ホメオパシーは、ドイツで生まれた療法なので、ホメオパシーで使う薬草と、日本古来から使われている薬草は、全然違うのよね。
目立つところでは、オオバコ(プランターゴ)がカブるくらいかな。

面白いのは、塩釜の土「カマドノツチ」を皮膚病の治療に使っていたこと。
塩を作る際、海水を煮詰めるために使う釜ですが、これは、ホメオパシー的に考えても、シリカもネイチュミュアもカーボベジも入っていますから、かなり強力な毒出し作用がありそうです・・・・・欲しいなぁ、カマドノツチ(笑)。

あと、日本古来の医学書と言えば『医心方』が有名ですが、ここには鉱物薬の薬害を避けるための方法が書いてあるそうです。
なんでも、薬を扱う人は、硫黄や水銀など、鉱物の薬害を避けるため、身体を冷やし、冷水を浴び、冷たいものを食べるんだとか。
なんでこんなことをわざわざ・・・・・と思いましたが、逆に、冷やすことで、身体の熱を発する力を高め、抵抗力を強くしているのかもしれません・・・・・今度読んでみよう。

日本人には、やっぱり、日本人が使ってきた薬草が一番良いと思うのですよね!
「偽書」と片付けないで、もっと研究が進めば良いと思います。
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Commented by 和泉 at 2010-07-07 18:15 x
とっても興味を持ちました。早速買い求めて今読み始めました。
ドキドキします。ただお茶を飲みながらの読書は中々時間が取れません。だからオフロにつかりながらになると思います。きっと本がふにゃふにゃになりそうです。
Commented by june_h at 2010-07-07 20:39
和泉さん、割と処方ごとにトピックがまとまっていますので、スキマ時間で少しずつ読むのに、良い本だと思いますよ♪私も、髪の毛を乾かしながら、少しずつよみました(笑)。
Commented by 言霊鋼 at 2010-12-31 13:46 x
今、意宇郡安来郷の話を読んでいます。なぜ、語部の話を長々と出雲国風土記で述べられているかを来年の解明の課題にしたいと思います。
Commented by june_h at 2010-12-31 23:35
>言霊鋼さま
風土記は、あまり資料が残っていないと聞いたことですが、面白そうですね!頑張ってください♪
Commented by 知多 at 2011-03-09 11:05 x
 大同と聞くとメタルカレーを思い出して吐き気がするんだけど
そうでもないのかな?
Commented by june_h at 2011-03-09 12:26
>知多さま
よくわからなかったので、ググってしまいました。
「大同」って食品会社から「メタルインドカレー」って商品が出てるんですね。初めて知りました!
でも、なぜ「メタル」なんでしょう・・・・・。
by june_h | 2010-07-05 19:07 | 本 読書 書評 | Trackback | Comments(6)