「グルメの嘘」 友里征耶 著 新潮社

メディアで話題の「美味しいお店」のカラクリや裏側を暴いた本です。
「グルメの嘘」友里征耶「グルメの嘘」友里征耶
グルメライターは、基本的に、取材費を払わないんだそうです。要は、取材先の「おごり」で「タダ食べ」「タダ飲み」です・・・・・取材先からお金をもらっている時点で、ライターが書くのは「記事」ではなく「宣伝」になるじゃないですか(-_-;
そんなわけで、「グルメライター=お店のヨイショライター」になってしまうわけです。

この状態は、お店とライターの癒着を生みます。
お店のシェフの経歴詐称はよくある話。「有名店で修行していた」と言っても、タダの皿洗いだったかも(笑)。ライターの経歴まで「脚色」している場合も。
使っている食材も、本当かどうかは、素人や一見さんには、なかなかわからないものです。

メディアの掲載は、良いことばかりではなく、弊害も生みます。
やって来るのは、多くが一時的なミーハーな客。一度に押し寄せ、あっという間にいなくなります。その間、常連客に対するサービスが悪くなってしまいます。
サービスを落とさないために、メディアに絶対出ない方針を取っているお店もあります。ミシュランガイドは、京都の老舗にことごとく掲載を断られたため、強引に「許可無しでも掲載する」方針に切り替えたんだそうです(^^;

私もネットで美味しいお店を調べていて、テレビで何度も取り上げられている中華料理屋さんのユーザーレビューがボロクソだったり、実際行ってみるとガッカリだったりなんてことが何度もあります。

私がお店に望むことは、入って、注文して、食べて、美味しかった!と、ストレス無く出てくるだけ。
でも、不潔だったり、店員が横柄だったり、値段の割に味は・・・・・だったり。「ストレス無く」っていうお店は、実は難しいことなのかも。
時には、「温厚」な私でも、「こんな店潰れてしまえ」と呪ってしまうことも(爆)。食べ物の恨みはオソロシイですよ!

メディアで紹介されても、お客が来るのは一時だけ。それからが勝負です。
私がわざわざ呪わなくても、お客さんを喜ばすことができないお店は、やがて、メディアからも店舗自体も消えていくでしょう。
[PR]
トラックバックURL : http://juneh.exblog.jp/tb/11651282
トラックバックする(会員専用) [ヘルプ]
※このブログはトラックバック承認制を適用しています。 ブログの持ち主が承認するまでトラックバックは表示されません。
Commented by oomimi_usako at 2010-08-02 09:14
あっ、また面白そうな御本ですね!
いちいち深く頷きながら記事を読ませていただきました。最近の私の気になることは、“なんとかTVで放映されました”とか、“タレントのなんとかさんが来店されました(当然サインと、ピース写真も掲示)”という告知が、店頭にされているお店を良く見かけること。
だからなに?って思うのですが・・・。
みんなそんなことより自分の目や舌の感覚を信じれば?って思うのですが・・・。
食べ物だけでなく、自分を取り巻くいろいろなことに対して、情報が多すぎるせいか、周囲の意見に左右されすぎな現代社会だと思うのです。
もっと人間本来の感性みたいなところを使って判断していかないといけないんじゃないかな~と私は思っています・・・
って、コメント脱線してごめんなさいっ!
不適マークの場合は、どうぞ“表示せず”でお願いいたします(^^;)
Commented by june_h at 2010-08-02 19:58
私もusakoさまのご意見、深く頷きながら読ませていただきました。
>食べ物だけでなく、自分を取り巻くいろいろなことに対して、情報が多すぎるせいか、周囲の意見に左右されすぎな現代社会だと思うのです。
仰る通りだと思います。この問題は、食べ物やグルメ記事だけの問題ではないと思います。
数十年生きてきて、メディアの言ってることって、結構いい加減だなって、だんだんわかってきました。「記事」という名の「広告」も多いですし、ウィキペディアやブログの文章をそのままコピーしている記事を見ると、開いた口がふさがりません(^^;
そんなのがわかると、振り回されるのがバカらしくて。
神保町で働いていたとき、美味しいお店を求めてあちこち行きましたが、いつも行くお店は、だんだんきまってきちゃうんですね(^^;
あ、でも、usakoさまの記事は、毎度参考にさせていただいておりますです(^^)これからもレポ楽しみにしております♪
by june_h | 2010-07-30 20:22 | 本 読書 書評 | Trackback | Comments(2)