書評(医療関連本)

「医学的に誤った表記が多数あった」という理由で、発売直後に回収となった本。回収前にたまたま手に入ったので
「どんな「医学的事実」が書いてあるのかしらぁ♪」
と、かなりドキドキワクワクしながら読んだんですが、ちょっと期待と違っていました(^^;

「医学的に誤った表記が多数あった」という割には、医学的な話は、あんまり出てないし。せいぜい
・検疫の際に着る防護服は、一回一回取り替えないとダメ。
・予防接種はインフルエンザ予防に有効。

くらいしかなかったけど、どっちかが間違いだったってこと!?

・・・・・あとは、ひたすら官僚の悪口だったような(^^;

著者は、元厚生労働省の医系技官だった方。舛添要一さんの著書『舛添メモ 厚労官僚との闘い752日』にも登場されていました。
外部のジャーナリストが書くならともかく、現役官僚が書くと「内部告発」になってしまうので、シャレにならなかったのでしょう(^^;

この本の何がホントかウソか、私にはわかりませんが、医者の大変さだけはよくわかりました。

それは、法律で守られているということは、法律に縛られているということでもあるのだということです。

ただでさえ、拘束時間が長く、いつ過労死してもおかしくないような医療の労働環境。それなのに、現場をよく知らない役人から、実行不可能な通達が来て振り回されるし。それに従わなければ罰せられるし。ヘタなことをすれば患者から医療過誤で訴えられるし。今のようなシステムでは、医師のなりてがいなくなってしまう・・・・・。

良心的な医者も多いと思うけど、シガラミが多すぎて、なかなか思うような治療ができないのが現状なのでしょうね。

特に若い医師は、薄給で長時間労働を強いられ「マクドナルドのバイトの方がいい。時給に換算するとマックの方が高いし、夜中に呼び出されることも無いし」と、話しているとか。医者になっても離職してしまう人も増えているそうですし、実際に、医学部を卒業しても、医者にならない学生もいるそうです。

今までは、何か理不尽だったり、腑に落ちないことが決められたりすると
「どこかの黒幕さんの陰謀かしらぁ」
なんて思っていましたが、真実が
「実は何もわかっていないから」「実は実態が無いから」
ってオチだったら、その方が恐ろしいような気もします・・・・・。
[PR]
トラックバックURL : http://juneh.exblog.jp/tb/11675990
トラックバックする(会員専用) [ヘルプ]
※このブログはトラックバック承認制を適用しています。 ブログの持ち主が承認するまでトラックバックは表示されません。
by june_h | 2010-08-03 20:14 | 本 読書 書評 | Trackback | Comments(0)