「ムーンウォーク」マイケル・ジャクソン 著 CBSソニー出版

1988年に出版された、マイケル・ジャクソンの自伝の日本版です。
図書館で借りました。

幼少期の思い出、両親や兄妹の話から始まり、『ジャクソン5』の結成、モータウンレコードとの契約、父親や兄妹達との決別、そして世界的なスターになるまでの半生を語っています。

最初に思ったのは、「彼に常識を求めちゃいけないな」ってこと。
だって、物心ついた時から既にスターだったし、死ぬまでそれが続いたんだもの。ごく普通の生活なんて無く、ショウビジネス界の中で生きた人だったんだから。

そして、とにかく完璧主義者。
自分が思うようなパフォーマンスができなかったときは、死ぬんじゃないかしらってくらい落ち込むし、思春期に顔にニキビができた時も同じ。
なので、時間に追われてベストを尽くせないテレビでのパフォーマンスは、小さい時から嫌っていたようです。
特に、PVの歴史を変えた『ビート・イット』や『スリラー』のPVは、マイケルがコダワリを実現させるため、予算が大幅に超過し、私費を投じたんだそうです!

中身は、本当にピュアな人。
母親に対する愛情がとても深いし、興味深いは、彼にとってのダイアナ・ロスの存在。
遺言書に彼女の名前があると聞いたときは、驚いたのですが、それは、幼い頃、モータウンレコードと契約後、世に出る準備期間に、彼女の自宅で世話になっていたからなのですね!
その後も彼女はずっと、マイケルの良き理解者であり続けたのです。

ピュアで繊細だったからこそ、根も葉も無いゴシップには、人一倍傷ついたのでしょう。
世界中どこへ行っても、ヒステリックなファンとパパラッチに死ぬまで追いかけられる日々。
「成功は孤独を生む」「僕を知らない人に会いたい」なんて、寂し過ぎます。

同業者の嫉妬や嫌がらせも多かったけど、「人々を驚かせる」クリエイティビティを発揮するためには、冷徹でした。
どんなにツラいことがあっても、ステージの上では、リラックスして自分らしくいられたのだと。
孤独だったけど、まさに最後までエンターテイナーだったのだなぁと・・・・・。
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by june_h | 2010-09-28 07:57 | 本 読書 書評 | Trackback | Comments(0)