「ボクは坊さん。」 白川密成 著 ミシマ社

坊さん仲間が私服で連れ立って、レストランに行きました。
店員さんが「どうして皆さん坊主なんですか?」と尋ねると、一番年配のお坊さんが言いました。
「僕たち全員野球部なんです」

『ほぼ日刊イトイ新聞』に連載していた白川密成さんのエッセイです。
「ボクは坊さん。」 白川密成「ボクは坊さん。」 白川密成
白川さんは、四国八十八ヶ所霊場の五十七番目の札所 栄福寺のご住職。
私とあまり年齢が変わらない方ですが、この方の仏教に対する向き合い方に、何より好感が持てました(^^)

仏教を愛し、仏を敬い、何より、仏道を楽しんでいる姿勢。そして、教義を深く学びながらも、自分の感動や実感を大事にしている。頭でっかちにならず、日々の生活の中に仏教を生かそうとしている。
まだ若いのに、バランスが良すぎるじゃありませんか(^^;

お坊さんになるため、高野山大学の密教学科に入学した白川さん。修行合宿で、白米とそうめんと冷奴という「真っ白な献立」に驚いたり、「合宿中は流行歌禁止」なのに、失恋した友達と一緒にキロロを歌ったり、突然夕日に向かって悟ったように「僕の名前は君だ!」と叫んだり。青春してますね(^^)

お坊さんになった後は、毎日大勢の「お遍路さん」が来るので、お忙しいようです。
仏具を扱う業者さんの相手とか、「秘仏を撮らせて欲しい」と懇願するカメラマンが訪ねてきたりとか。お坊さん専用のバリカンなんてものもあるようです。

所々に出てくる、偉いお坊さんの言葉やお経の言葉も良いです。
心が迷いにとざされているときは、めぐり合うものはすべて禍いであり、さとりの目を明らかに見開いていれば、会うものはすべて宝となる

やっぱり、苦しみは「内」にあるんですね。

でも、一番、オカシかったのは、白川さんが、野球のチーム育成ゲームで、選手の名前を「空海」とか「恵果」とか、密教の高僧のドリームチームを作っていたこと。本当にお好きなんですねぇ(笑)。
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by june_h | 2010-10-03 20:14 | 本 読書 書評 | Trackback | Comments(0)