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「ダメダメ人間 それでも走りつづけた半生記」 鈴井貴之 著 メディアファクトリー

前作のエッセイ「ダメ人間」では、芸能事務所OFFICE CUEを設立するまでを描いていましたが、本作品「ダメダメ人間」では、その後から現在までを書いています。

大泉洋を事務所に迎え、バラエティ番組『水曜どうでしょう』が全国的に大ブレイク。鈴井さんも「ミスター(どうでしょう)」と呼ばれる人気者に。
でも、鈴井さん自身は、常に自己嫌悪と共にあり、焦っていました。
クリエイターとして、自分には何かできないのだろうかと。

私が鈴井さんを知った数年前、鈴井さんの発言は「中央には無いものを」とか「中央に負けない」とか、やたら「中央(東京)」を意識していて、「あんまり中央中央って連呼していると、なんだかいかにも田舎者っぽいから言わない方が良いのに」って思っていました(^^;

でも、当時は、北海道を拠点に芸能活動する人なんて、誰もいなかったし、上を目指す人は、みんな上京するのが常識。あくまで「北海道が中心」を目指していた鈴井さんは、いっぱい批判とか軽蔑とかされて、大変だったと、この本でよくわかったのです。それらをはねのけて成功するまで、本当に孤独な戦いだったわけで。そんな中、鈴井さんを支えていた奥様は、いつも的確にサポートしているのですよね!

映画製作の勉強のため、韓国映画界に「留学」したものの、待っていたのは言葉の壁ではなく・・・・・。
最初は、友好的だった現地スタッフが、「竹島問題」が勃発して、鈴井さんを一斉に無視。レストランに入っても、日本人だからと追い出される始末。
映画のロケ地で訪れたロシアでも、明らかに未成年の売春婦に誘われてショックを受けたり。いろんな意味でカルチャーショックだったようです。

先日は、劇団「OOPARTS」の復活公演も果たし、社長業とタレントの、2足のわらじをはき続けています。
次は絶対、奥様作の、鈴井さんの暴露本を希望します(^^)
by june_h | 2011-02-19 10:02 | 水曜どうでしょう 大泉洋 NACS | Trackback | Comments(0)