「街場のメディア論」 内田樹 著 光文社

内田先生には、いつもマルっと同感です(^^)/
「街場のメディア論」 内田樹「街場のメディア論」 内田樹
テレビや新聞が凋落しているのは、不況のせいでも、インターネットのせいでもない。原因は、「マス」を追い求めるメディア自身にあるのだと。
スポンサーとか視聴率とか発行部数とか、いろいろなシガラミがあるせいで、当たり障り無いコンテンツばかりを作るようになり、気付けば誰もが言うような紋切り型のアナウンスを繰り返すだけになってしまった。
誰もが言うようなコトやモノなら、わざわざ見る必要が無いと思われてしまうものなのです。

そして、メディアは、「変化」を求める性質があります。
「今日は、つつがない一日でした」とアナウンスしても、誰も見てくれません。殺人とか離婚とかいう「変化」に皆は反応します。最も視聴率や部数が上がるのは、重大事件や戦争です。そのため、メディアは、潜在的に、社会不安や戦争を求めてしまうものなのです。

私も特に、政治に関する報道は、いろいろ疑問があります。
小学生でもできるような揚げ足取りばかりして、何かあるとすぐ「辞めろ」と言う。今の社会問題は、今まで積もり積もった「先送り」のしわ寄せだったり、構造的な問題だったりで、個人による問題ではないと思うのですけど・・・・・。
新しい人が出てきたら、うんと持ち上げて、また同じように貶める、の連続。まさしく「変化」を起こして瞬間最高視聴率や部数を求めるだけで、長期的な視野も、国の将来も、国益もあったもんじゃない。
・・・・・あ、悪口ばかりになっちゃった(^^;

そして、著作権問題。
海賊版が溢れ、クリエイターに対する敬意が払われない社会も、著作権を重視し過ぎて、投機の対象にする社会も、創作意欲を失わせてしまう。一番に重視すべきは、創作力を最大限に発揮させることではないかと。
内田先生は、著作権にあまりうるさい人ではないので、入試問題によく使われるそうですが、そのおかげで読者が増えるそうです。
自分の文章を読んで欲しいと思ったら、まずはgiveしないとね(^^)

「「自分の所に来たものを自分宛の贈り物だと思う」能力が大切だ」という先生の言葉、好きだなー。
それって、今あるものに感謝すると同時に、誰かにお返ししなきゃって思うモトになるものだから。
それが、コミュニケーションってやつなんですねぇ・・・・・。
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by june_h | 2011-02-25 20:21 | 本 読書 書評 | Trackback | Comments(0)