「コーヒーを通して見たフェアトレード スリランカ山岳地帯を行く」 清田和之 著 書肆侃侃房

スリランカの山岳地帯で、「幻のコーヒー」復活に取り組む清田さんの奮闘記です。

コーヒーを通して見たフェアトレード―スリランカ山岳地帯を行く

清田 和之 / 書肆侃侃房


清田さんは、ブラジルのコーヒー農園で「フェアトレード」という概念に出会いました。
コーヒーやカカオなどの欧米の嗜好品は、南米やアフリカなどの旧植民地で多く栽培されています。しかし、欧米の多国籍企業が、安く買い叩いてしまうため、農園で働く現地の労働者は、1日1ドルにも満たない賃金の上、自分達が作った作物を味わったことが無いのが現状です。

そんな中、「適正価格」で原料を高く買い上げる欧米のNPOが現れました。これを「フェアトレード」と呼び、日本でもバレンタインに「フェアトレードのカカオで作ったチョコレート」がぼちぼち売られ始め、認知度が高まりつつあります。

この本に登場するスリランカは、紅茶の産地として有名ですが、それは、イギリスの植民地になってからのこと。
それまでは、コーヒーの一大産地だったそうです。

今でも、止血剤や胃腸薬として、スリランカの山岳地帯で、コーヒーが家庭菜園的に栽培されていますが、輸出品としては、程遠い品質。
清田さんは、この地方の経済的な自立を支援するため、コーヒーをフェアトレードによる輸出品にする活動を、たった一人で始めたのです。

まず、地元の人達に、品質管理を理解してもらい、商品になりそうな品種の株を探し出しました。
ここまでほぼ自費で、借金までしなければならなったので、JICAなどの支援で脱穀機を導入。ようやく日本に輸出できるようになったのです。

先日、とあるイベントで、著者の清田さんにお会いして、お話を聞かせていただく機会がありました。
でも、二人とも酔っ払っていたので、あまり突っ込んだ話ができず(^^;;;

実は、ゴールデンウィークに友達と二人で、スリランカにコーヒーを植樹しに行くつもりで、航空券も取ってもらっていました。
でも、震災が発生。
「今は、日本のために何かしよう」
と友達と決め、スリランカの方には、申し訳ないけど、航空券をキャンセル。
友達は、震災のチャリティーイベント企画のために奔走。私は、とりあえず、植樹代の寄付と、商品購入をさせていただきました。

私は、ハンドルネームとして「june」の他に「セレンディピティ」を使っています。
実は「セレンディピティ」は「スリランカ」の意味であることをこの本で知り、並々ならぬ縁を感じています。

スリランカには、いつか必ず行きたいと思っています。
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Commented at 2015-11-19 13:28 x
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by june_h | 2011-04-16 21:49 | 本 読書 書評 | Trackback | Comments(1)