「現代人の祈り 呪いと祝い」  釈徹宗×内田樹×名越康文 サンガ

内田先生と、浄土真宗僧侶の釈先生と、精神科医の名越先生の鼎談です。
「現代人の祈り 呪いと祝い」  釈徹宗×内田樹×名越康文「現代人の祈り 呪いと祝い」  釈徹宗×内田樹×名越康文
インターネットに溢れる批判や陰口によって、誰かが自殺したりする。これは、現代の「呪い」である。ネット上では、ありとあらゆる呪いが氾濫し、大きな力を持っている。

一方で、呪いは、同じコミュニティの人にしか効果が無い。
相手がネットの悪口を読まなければ伝わらない。また、日本語しか分からない人には、英語の悪口は意味が無い。
しかし、呪った本人は、確実に呪われている。自分で自分に呪いをかけてしまうのである。

内田先生が「好きな民話」として挙げた韓国の民話、私も好きです。

途中で転ぶと死んでしまうと言われている道で、ある老人が転んでしまった。
老人は、ショックで寝込んで、今にも死にそうになってしまう。
ある若者が「本当は、1回転べば10歳、2回転べば20歳若返る道なんですよ!」
と伝えたところ、老人は、もう一度その道で何度も転んで元気になった!というお話。

それから、「聖人の顔と性格」についての議論も面白かったです。

イエス・キリストの肖像画は、大抵、穏やかで、優しそうな顔が多いですが、聖書によると、キリストは、大食いで大酒飲みで、酔っぱらうとクダを巻く人だったそうです(^^;
もちろん、聖人君主的な部分はあったと思います。でも、どんな世界でも「創始者」と言われる方は、道無き道を素手で切り開き、いろんなヒトやモノと闘わなければならないので、穏やかなだけでは、いられなかったと思うのです。ストレスも溜まって酒でも飲みたくなるでしょうし(笑)。
なので納得です。
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by june_h | 2011-06-16 09:11 | 本 読書 書評 | Trackback | Comments(0)