「身体のいいなり」 内澤旬子 著 朝日新聞出版

イラストレーターの著者による、自身の乳癌治療の顛末を書いたエッセイ。
「身体のいいなり」内澤旬子「身体のいいなり」内澤旬子
とにかく、癌治療は、お金がかかる!
著者は、イラストレーターで、定期収入がなかったので、常に治療費については心配続き。乳腺摘出や乳房再建など、4回の手術にかかった費用が、細かく書いてあります。
特に、セカンドオピニオンって、高額なんですね!ビックリしました・・・・・。

全身麻酔による手術は、体液を排出するためにドレーンを挿入する必要があったりして、身体の負担がかなりあるみたいで(T_T)
抗癌剤による、吐き気や聴覚過敏も、長く続いたそうです。

癌治療での金銭的・身体的な負担はさることながら、精神的負担もかなりのもの。
特に、女性にとって乳房を切除するということは、非常に抵抗があるものです。
著者は、思い入れが少ない方だと言うものの、それでも、全くなかったわけではありません。

乳房再建の時は、担当医に「もしかして、元の乳房より大きくできるのですか?」と尋ねたところ、担当医はブチギレ。それ以来、暴言を吐かれまくり、お金がなくて別の医者に変えるわけにもいかず、ストレスの溜まる通院が続いたそうです。
著者の推測では、医者の機嫌が異常に悪くなったのは、乳房再建による乳房の形や大きさなど、患者からの注文やクレームが非常に多いためではないか、ということです。

また、入院中の患者同士のコミュニケーションもストレスだったそうです。
癌患者は「癌の種類とステージが完全に合わなければ、話が合わない」と、すぐにお互い比べてしまい、「アナタより私の癌の方がマシだという優越感」と、「アナタより私の癌の方が重いという絶望感」で辟易してしまうのだとか。

癌手術後の体調維持のため、ヨガを始めた著者。すると、慢性的に悩まされてきた腰痛やアトピーからも解放され、アラフォーで「人生で最も体調が良い」状態に!
テレビ出演などの仕事も舞い込み、現在も精力的に活動していていらっしゃるようです。
[PR]
トラックバックURL : http://juneh.exblog.jp/tb/15216861
トラックバックする(会員専用) [ヘルプ]
※このブログはトラックバック承認制を適用しています。 ブログの持ち主が承認するまでトラックバックは表示されません。
by june_h | 2012-01-04 12:16 | 本 読書 書評 | Trackback | Comments(0)