「告白」 チャールズ・R・ジェンキンス 著 角川書店

北朝鮮拉致被害者 曽我ひとみさんの夫であるジェンキンスさんのエッセイです。

告白

チャールズ・R・ジェンキンス / 角川書店


アメリカ南部の貧しい家庭に生まれたジェンキンスさんは、陸軍に入隊。韓国の基地に赴任します。
しかし、そこからベトナム戦争に行くのがイヤで、訓練中に38度線を越えて北朝鮮領内へ。
ソ連経由でアメリカへ帰してもらえると軽く考えていたのですが、そこから40年以上続く、北朝鮮での生活が続いたのです。

ジェンキンスさんに対する北朝鮮側の扱いは、コロコロ変わりました。
特別扱いは、されていましたが、特権階級ではなかったので、生活は非常に過酷なものだったのです。

インフラや配給品は少ない上に劣悪。畑で作物も作っていましたが、監視員や兵隊に盗まれることもしばしば。
同じ米兵の脱走者仲間の裏切りで密告され、暴行を受けたこともありました。

15年経って、自暴自棄になっていた頃、40歳のジェンキンスの住居に、21歳の曽我ひとみさんが連れて来られました。
ジェンキンスさんは、曽我さんに一目惚れだったそう!
曽我さんが安眠できるように、自分が「蚊取り線香」代わりになるエピソードが微笑ましかったです(*^_^*)
やがて二人は結婚。
長男は流産されたそうですが、二人の娘さんに恵まれました。

二人の生活が急変したのは2002年。
金正日と小泉純一郎総理大臣の日朝首脳会談で、曽我ひとみさんが日本人拉致被害者の一人であると公にされたのです。
曽我ひとみさんの帰国後、続いて、ジェンキンスさんと二人の娘さんたちも日本へ入国しました。

ジェンキンスさんは、家族揃って日本で暮らしていますが、拉致問題は、まだ解決されていません。
ジェンキンスさんは、北朝鮮当局に反抗的で、北朝鮮中枢の情報から離れていたので、帰国がまだ容易だったのかもしれません。
きっと、まだまだ明らかにされていないことが、たくさんあるのでしょうね。
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by june_h | 2012-02-20 21:02 | 本 読書 書評 | Trackback | Comments(0)