「柳亭市馬の懐メロ人生50年」 柳亭市馬 著 白夜書房

市馬師匠の処女作が、落語じゃなくて歌謡曲の本だなんて、あまりに「市馬さんらし」過ぎるじゃありませんか(^^;
市馬さんの愛する歌謡曲と歌手についての思い出が語られていますが、昭和30年代のヒット曲がほとんどなので、私は99%わかりません(^^;
でも、市馬さんの愛がたっぷり伝わって来ます!

柳亭市馬の懐メロ人生50年 (落語ファン倶楽部新書)

柳亭 市馬 / 白夜書房


この本の著者 柳亭市馬師匠は、落語協会副会長の要職を務める、れっきとした落語家ですが、日本歌手協会にも登録されているプロ歌手でもあります。

市馬さんの同級生が、桜田淳子だのフォークソングだのに夢中だった頃、市馬さんのアイドルは、渡辺はま子(^^;
テレビやラジオから流れてくる歌を、自己流の速記で書き取って覚え、近所のお年寄りに聞かせて喜ばせていたんだそうです。

柳家小さんの弟子になり、落語家になってからも、歌はあくまで余興でしたが、歌謡曲が上手いことが縁で、柳家小三治や立川談志に可愛いがられたとか。
そして、今では、歌のみのお仕事も増えているのですよね!

私は毎年、「年忘れ市馬落語集」に出かけ、フルバンドを従えて朗々と歌謡曲を歌う市馬師匠を楽しみます(もちろん落語も)。

市馬さんが歌う歌は、ほとんど知らないのですけど、師匠の歌い方が好きです。
上手く歌おうという力みが全然なくて、聞いていて気持ちイイ!癒されるんですよね。
春日八郎の元マネージャーからは
「春日よりイイ!」
というお言葉をいただいたそうです(^^;;;

市馬さんの落語の芸風も同じ。
奇をてらったことは、何一つしません。
普通にやって、ちゃんと面白い「楷書の芸」。
私は、師匠の『中村仲蔵』を聞いて、映像がリアルに浮かんでくるのがスゴいと思ったのです。

この本を読んで、歌謡曲が師匠の落語に、本当に大きな影響を与えていることがわかりました。
師匠は、下戸のハズなのに、どうして酔っ払いが上手いんだろうって思っていましたが、三波春夫の『これが呑まずに居られるかい』とか、酔っ払いの歌が、おおいに参考になったに違いありません(^^;

今度は是非、師匠の『掛取三橋美智也』や浪曲を聞いてみたいものです(^^)
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by june_h | 2012-03-16 12:27 | 本 読書 書評 | Trackback | Comments(0)