「天地明察」 冲方丁 著 角川書店

2010年本屋大賞受賞作。
図書館で1200人待ち、予約してから1年半ほどかかって、ようやく手元に届いた本です(←自分で買えよ!と、一応突っ込み)。

江戸時代の天文暦学者 渋川春海が、新しい暦「大和暦(貞享暦)」を完成・改暦させるまでの半生を描いた時代小説。
一つのことに一生を捧げた男達の熱い想いに、何度も涙しました。

天地明察

冲方 丁 / 角川書店(角川グループパブリッシング)


渋川春海は、将軍の御前で碁を打ったり、大名に碁を指南したりする「碁打衆」の家系に生まれました。
しかし、本人は、碁よりも算術を好み、当時から有名だった関孝和に勝負を挑んだりする方が好き。

彼の頭脳明晰さに目を付けた幕府は、彼に、天体観測と新しい暦の作成を命じます。
なぜなら、800年も使われていた当時の「宣明暦」は、誤差が積もり積もって2日もズレていたから。
しかし、改暦は、膨大な観測と計算が必要なのはもちろん、権力と莫大な利権に絡むことなので、容易なことではありません。
この時から、春海の生涯を賭けた戦いが始まります・・・・・。

とにかく、一人一人の想いがよく描かれていました。

春海が回答不能の問題を作ってしまったことを恥じて、切腹したくなったりとか。
水戸光圀や保科正之が、春海に託した改暦への想いとか。
本因坊道策の、春海に対するBLチックな言動とか(笑)。

春海と一緒に天体観測旅行した伊藤重孝が「渾天儀を抱いて死にたい」と言った時、涙が止まりませんでした!

関孝和に、春海は、いつ直接会うんだろうとヤキモキしながら読んでいたら、最後の方でババーンと登場!
意外と俺様キャラだったので、ちょっとビックリ(^^;
関孝和の
「天理は、数理と天測のどちらが欠けても成り立たぬ」
は、ごもっともです。

若干、言葉遣いや言葉の意味に「?」と思うところがありましたが、ご愛嬌。
あまりフィクションを読まない私でも楽しめました(^^)
秋には、映画が公開されるそうですね!楽しみです♪
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by june_h | 2012-04-03 12:34 | 本 読書 書評 | Trackback | Comments(0)