「だからテレビに嫌われる」 上杉隆×堀江貴文 大和書房

東日本大震災後、ホリエモン収監前に行われた対談。

だからテレビに嫌われる

堀江 貴文 / 大和書房


震災によって露呈した、日本のシステムとメディアのダメさ加減について2人が語っています。
わかりやすいです(^^;
記者クラブ制度はもちろんのこと、政治家の子弟がマスメディアにたくさんいるので身内批判ができないとか。電波利権とか。

よく「政府と東電が圧力をかけて真実が報道されない」と言われますが、危機管理システムと事後処理がダメダメなのと、マスメディアが空気を読み過ぎて過剰自粛したのが重なって、今のような事態になっているようですね。

面白かったのは、マスメディアに対する二人の姿勢の違い。
上杉さんは
「「ジャーナリズム」を標榜している以上は、マスメディアは、権力を監視し、真実を伝えなければいけないが、今はジャーナリズムからかけ離れている」
と言いますが、堀江さんは、
「マスメディアなんてどうせアテにならないんだから、自分で情報集めて、自分で判断すればいい。マスメディアがこうなったのは、視聴者のせいもある」
という姿勢。

「苦言を呈する」上杉さんの方が、マスメディアに対して優しいように感じちゃいました(^^;
だって、今のままの権力におもねて、弱い者を感情的に集団で叩くだけのマスメディアなら、いずれ存在意義を失ってしまうでしょうから・・・・・。
たぶん、若い人達の多くは、後者の堀江さんみたいに考えて、黙ってマスメディアを離れているでしょう。

野田秀樹が震災後にマスメディアのことを
「みんな大声を出していたけど、みんな同じことしか言ってなかったから異常だった」
と言っていましたけど、この2人も
「日本は、北朝鮮や中国より状況が悪い。北朝鮮や中国の国民は、マスメディアがプロパガンダだとわかっているが、日本人は真実だと思っているから」
と言います。

・・・・・私も最近、北朝鮮を全然笑えません(^^;
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Commented by oomimi_usako at 2012-05-11 19:45
うわっなんだか面白そうな御本ですね。
でも、私も似たようなことを最近思います。
身近で簡単なところでは、スカイツリーですね。
あの大騒ぎが解せません。
Commented by june_h at 2012-05-14 12:13
>usakoさま
さすがusakoさま、鋭いですわ。
スカイツリーは地デジ送信用のものですが、そもそもケーブルテレビにすれば、コストも安く済むのです。
そのため、ケーブルテレビは新規参入が容易ですが、チャンネルが増えて、1局の広告料が減ります。それを阻止したかったのだがキー局。広告料とチャンネルを独占したかったんですね。また、地デジにすればテレビ買換え需要が生まれるなど「公共事業」としてはうってつけだったのです。当時の放送行政長が「通信衛星でやれば200億円ですむデジタル放送を1兆円かけてやるのは狂気の沙汰」と発言したところ、野中広務さんに潰されたそうです(^^;
怪しいと思ったらカネの流れを追え!ですわ。
by june_h | 2012-05-11 12:09 | 本 読書 書評 | Trackback | Comments(2)