人気ブログランキング | 話題のタグを見る

圓朝祭2012@みらい座いけぶくろ

毎年恒例の圓朝祭♪
昨年は、学校で行けなかったので、2年ぶり!
でも、座り心地の悪いあの椅子に長時間座らなきゃいけないと思うと・・・・・でしたが、脚が伸ばせる席だったのでラッキーでした(^^)


■粗忽の釘:春風亭一之輔
上手くなったわあ、一之輔さん♪
二つ目研究会の頃は「落語が上手い普通のお兄さん」くらいの雰囲気でしたが、晴れて真打に昇進されて、立派な「噺家」に。
今回は、しっかり「粗忽の釘」ワールドを作り上げていました。
テニスのラリーのような上下のやりとり。ラリーを外した時にドカーンと笑いが起きる。計算されています。
粗忽者の旦那がおかしなことばかりするのを見ている奥さんが
「ほんとにおまえさんと一緒になって良かったわあ!面白いもの♪」
と笑うのが微笑ましかったです。


■転宅:桃月庵白酒
家に入った泥棒と鉢合わせしたおカミさん。
機転を利かせて、泥棒に惚れたフリして結婚を約束。気分を良くした泥棒を、体よく追い出すことに成功。
知らぬは泥棒ばかりなり・・・・・もちろん私は、途中からおカミさんの芝居だとわかりましたよ!


■七段目:柳亭市馬
今年の圓朝祭が楽しみだったのは、市馬師匠が高座に上がるから♪
師匠の落語初体験は、この「七段目」と「中村仲蔵」でした。
コスプレした定吉くんと若旦那。
鳴り物も入って賑やかに。
若旦那の台詞の面白さを理解するには、歌舞伎をもっと勉強しなくては!


■三遊亭圓朝作 業平文治:金原亭馬生
今はスカイツリーがそびえ立つ「本所業平村」に住んでいた浪人、浪島文治郎の物語。
今は、こういう「清濁併せ呑む」人物は、なかなか世に出てきにくいですね。
彼の人情にほだされて、次々と子分が増えたところで終わり。続きが気になります。


■昭和芸能史:林家木久扇
仲入り後は、木久扇さん。後に歌丸さんの大ネタが控えているので、軽いネタでした。
冗談でおっしゃっていたのかもしれないけど、正雀さんが彦六を継ぐのは大賛成です!・・・・・彼の天然ボケは継げないでしょうけどね(^^;


■三遊亭圓朝作「真景累ヶ淵」より「深見新五郎」:桂歌丸
手術後で、ちょっとツラそうに見えましたが、声の調子は良かったみたい。
圓朝作の特徴は「女性が怖い」のと「因果応報」。
この噺は、特に後者。
刃で殺し、刃で滅ぶ「刃のカルマ」と申せましょう。
己の中にある罪悪感が、亡霊を見せ、次なる悲劇を招く・・・・・見事です。


帰りに、友達とスペイン料理屋で1杯。
この友達とは、高校時代からの付き合いですが、二人に共通しているのは、違う世界が見たい、違う景色が見たいと思って、なんでも手を出すところ(笑)。

シェリー酒が美味しかったですけど、ちょっと酔っ払いました・・・・・反省。
by june_h | 2012-07-17 12:24 | 落語会 寄席 | Trackback | Comments(0)