「ロックで独立する方法」 忌野清志郎 著 太田出版

サブカル系ムック『QuickJapan』の忌野清志郎さんのインタビュー集です。

ロックで独立する方法

忌野清志郎 / 太田出版


私は、彼のことをよく知りません。有名な歌をいくつかと、「夜のヒットスタジオ」の事件で驚いたくらいで(^^;
ただ、強烈なオリジナリティを持ちつつ長いこと活躍しているのは、もちろん存じていました。
しかし、この本で、このオリジナリティを守るためには、大変な苦労があったことがわかりました。

この本のタイトルは「ロックで成功する」ではなく「ロックで独立する」。
歌いたい歌を歌うために、清志郎さんは、いろいろなものから独立しなければならなかったのです。

メジャーデビューして、一つの曲が世に出るまで、多くの人が関わっているので、100%自分の満足できるものになるわけではありません。

彼がやっていたのはロックなのに、デビュー当時のスタジオミュージシャンやアレンジャーは、ジャズ畑の人ばかりで、思っていたアレンジと全く違うものになってしまったり。
ジャケット一つとっても、知らないデザイナーに依頼されて、全然イメージが違ったり。
レコード会社は、とにかくたくさん売ろうとしたがるので、マーケティングだの数字だのの話ばかりで、曲を理解しようとしない・・・・・。

歌いたい歌を歌うために、事務所から独立し、バンドからも独立します。

最近、事務所から独立したスガシカオも言っていたけど、一番大変なのは、曲の版権の問題。
メジャー契約した場合、楽曲の版権は、プロダクションやレコード会社が持っていることがほとんど。
独立すると、作った本人なのに、その曲を売れないということになるのです。

そして、清志郎さんは「ファンからも独立した」と言っています。

「ファンは信じられない」と清志郎さんはキッパリ(^^;
ファンは移り気。「何度も裏切られてきた」そうで、ファンに振り回されるのは止めようと思ったんだそう。ストーカーのようなファンも困りますが。
よく
「ここまで頑張れたのはファンのおかげ」
という人がいますが、清志郎さんは
「このウソつきめ」
と思うらしい(^^;

最後に
「『ロックで爺さんになる方法』で、また会おう」
と書いてありましたが、それが叶わなかったのが残念です・・・・・。
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by june_h | 2012-08-20 12:28 | 本 読書 書評 | Trackback | Comments(0)