「イラン人は面白すぎる!」 エマン・シュン・サラミ 著 光文社

イラン人で、吉本興業に所属するお笑い芸人エマンさんによるエッセイ。
とにかく、タイトル通り、イラン人が面白過ぎて一気に読みました!

イラン人は面白すぎる! (光文社新書)

エマミ・シュン・サラミ / 光文社


お祈りをし過ぎて、椎間板ヘルニアになってしまったお坊さん。
バンドを結成して、旦那の悪口をシャウトしまくる、同じ男性の4人の奥さん達(イスラム教徒の男性は、4人まで奥さんを持てる)。
学校にフタコブラクダに乗って「登校」して、大騒ぎになった王族の息子。
漢字ブーム中に、「合格」という意味だと思って「牛角」Tシャツを着ていた受験生・・・・・。

イスラム教徒は、戒律が厳しいのですが、ラマダン(断食)中は、顔を洗うフリして、こっそり水を飲む人が増えるとか、戒律をかいくぐろうとする努力?がスゴい(^^;
こういう「合法的な」戒律破りに血道を上げる「努力」を見ると、「信心は戒律や形ではない」ことを示した親鸞さんの教えが納得できます(^^;;;

イランと言えば、核開発とかテロリストとか、不穏な言葉が浮かびますが、とんでもないと言います。
イランは、アルカイダに「地図からイランを消してやる」と脅されていますし、イスラム教の中では、少数派に属するシーア派が多いので、他のアラブ諸国からも孤立しがち。

ホメイニの革命のイメージがあって、シーア派の方が戒律が厳しいと勝手に思っていたんですけど、スンニ派の方が厳しいんですね。
1日のお祈りは、スンニ派は5回でシーア派は3回。
シーア派は、ラマダンと正月が重なった場合、食べても良いことになっているそうです。
シーア派とスンニ派の対立は、あくまで国際政治上での話。
一般人同士は
「シーア派でもスンニ派でも、どっちだってイイじゃん」
と、仲良しなんだそうです。

この本を読んで思い出したのは、アラビア語を勉強した時、最初の授業で、こう聞かれたこと。
「アラビア語を話している国を挙げてください」
大抵間違えるのは、パキスタンとイランを含めてしまうこと。
パキスタンはウルドゥ語で、イランはペルシャ語だからです。
イランは、ペルシャ帝国の末裔であることを誇りにしていて、他のアラブ諸国を見下す傾向があるそうな。
だから、余計に、孤立しやすいのです。

巻末には、イランの厳しい状況が、とても分かりやすく書かれていましたけど、読んでいると、イランは、アメリカと他のアラブ諸国にハメられつつあるということがよくわかります・・・・・。
著者は、吉本芸人なので、
「核持ってるからイランは脅威だって言うけど、アメリカの方がいっぱい持っとるやん!」
と、突っ込んでいます。

こういう危ないネタばかりだから、テレビに出られないんだと、本人はボヤいていますけど(^^;
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by june_h | 2012-09-17 12:56 | 本 読書 書評 | Trackback | Comments(0)