「米原万里を語る」井上ユリ・小森陽一 編 かもがわ出版

2006年に亡くなった米原万里さんを偲び、近親者や生前親しかった方々が、彼女について語っている本。

米原万里を語る

井上 ユリ / かもがわ出版


この本の編集者の一人、井上ユリさんは、米原万里さんの妹さん。
劇作家の故 井上ひさしさんの奥さんで、この本には、夫妻の対談も収録されています。

米原万里さんのエッセイを読んでいると、万里さんは、頭脳明晰で、率直で、強いイメージがありますが、妹のユリさんが語る「姉」の姿は、違っていました。

万里さんは、とても敏感で慎重な人。ただ、一旦こうと決めたら、脇目も振らずに、とことんまでのめり込むのだと。
最初は、建築家や獣医になりたいと言っていたそうですが、結局は、通訳に。
万里さんには、天職だったんだと思います。聡明さ故に、エリツィン大統領に愛され、旧ソ連の要人達とは、親交が深かったそうです。

彼女は、さらに、作家としての顔を持ち、高い評価を受けていました。
書きたいことは、たくさんあっただろうに、亡くなってしまって本当に残念だと、井上ひさしさんは、語っています。

ユリさん曰く、彼女は、幼少期にロシアの美意識を叩きこまれていたので、日本の文化には、ずっと戸惑っていたんだそうです。目を大きく二重に見せるために、濃いアイメイクをしていたり。
歌舞伎の良さがわからなくて、焦っていた時期もあったけど、茶道のお師匠さん方の「臨機応変さ」を見て、吹っ切れたんだそうな(^^;

今の日本を見て、万里さんがどう思うか、すっっっごく訊きたいです・・・・・。
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by june_h | 2012-10-01 12:23 | 本 読書 書評 | Trackback | Comments(0)