野田地図第17回公演「エッグ」@東京芸術劇場 プレイハウス

『赤鬼』では、脳天に鉄球が落ちてきたくらいのショックを受けましたが、今回のは、種類の違うショックでした。
カーテンコールが続いているのに、呆然として、しばらく拍手できませんでした。

「日の丸とスポーツ」「卵の殻に穴を開けて卵黄と卵白を取り出す」という時点で、何を描くのか、大体わかってしまいました。
ロッカーが棺になるのも、最初から予想できたので、不安に思いながら舞台を見つめていました。

隣の人は、笑っているけど、私は全然、笑えませんでした。
「寺山修司」の「脚本」が書き替えられるたびに、一段、また一段と、ストーリーが深淵に沈んでいく・・・・・かなり序盤から口を手で覆わずにはいられませんでした。

私の頭の中で、
卵→培養→ワクチン・細菌
と変換されていました。
何も知らない愚直な登場人物達は、「人々を救うため」に、卵でワクチンを製造していたと思っていたのに、細菌兵器を作らされていたのです・・・・・。

あとで考えれば、粒来の背番号は「7」、阿倍の背番号は「13」、そして、アナウンスされた阿倍の背番号は「137」だったんで、いろいろ細かい暗示は、序盤からあったんですね。

安全な場所にいる誰かが、筋書を書いている。
どっちの国が勝とうが負けようが関係なく、巨利を貪るために。
その「筋書」で傷つくのは、大衆で。
都合の悪い部分は、そのうちの誰かに押し付けて、キレイな物語にしてしまう。
だって、数十年、数百年すれば、みんな忘れてしまうのだから・・・・・。
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by june_h | 2012-10-07 12:39 | 観劇 観戦 コンサート レポート | Trackback | Comments(0)