【あらすじアリ】「切ってはいけません!日本人が知らない包茎の真実」 石川英二 著 新潮社

この世には、誰かの利益のために真実が曲げられているってことが、少なからずあるのかもしれません。
この本を読んで、「包茎(包皮切除)手術もそうかもしれない」と思いました。

だって、包皮って、必要だから、元々あるわけでしょ?
前々から、「包茎って、そんなに悪いことなんだろうか・・・・・」
って思っていたから、この本を読んで、いろいろ納得しました。

切ってはいけません! 日本人が知らない包茎の真実

石川 英二 / 新潮社


包茎云々を語るには、まず、割礼の歴史を知る必要があります。

古くは、宗教的儀礼として、割礼が行われてきました。
旧約聖書には、神との契約の印として割礼することが書かれています。そのため、ユダヤ教徒やイスラム教徒は、古くから割礼を行ってきました。
しかし、ユダヤ教徒やイスラム教徒と聖書を共有するキリスト教徒は、使徒パウロが割礼を禁じたため、割礼は広まりませんでした。

近代になると、今度は医学的見地から、アメリカ・イギリスを始めとした英語圏で割礼が広まりました。
当時、自慰は、「罪悪」「健康に悪い」と考えられていたのです。
そのため、自慰行為を止めるために割礼が奨励されました。さらに、割礼は、「万病に効き、あらゆる病気の予防になる」として、英語圏で急速に広まっていきました。

しかし、第二次世界大戦後、包皮切除は、医学的に効果がないという論文が次々と出されるようになりました。
包皮があると性病などの感染症に罹りやすいという話も、清潔にしていれば問題ないという結果に。
包皮切除によるメリットよりも、手術の失敗や後遺症のデメリットの方が重要視され始め、昨今では、逆に、小さい時に切除された包皮を再生する手術まであるそうです。

そもそも、包皮は、必要があるから、生まれた時からあるものなのです。それを、病気になるからといって、盲腸のように最初から取ってしまうというのも、かなり乱暴な話のように思われます。

しかし、こうした流れが起こると、今度は、包皮は切除したほうがメリットがあるという論文も数多く出されます。
おそらく、予防接種の問題のように、「手術でお金が儲かる」人もいるからだと著者は言います。アメリカだけでも、新生児の包皮切除の手術は150億円~270億円の儲けになるそうなので。
性交渉が難しい包茎の場合でも、開口部を広げるだけで、包皮自体にあまりダメージを与えないような手術があるそうです。

包茎については、賛否両論あるようですが、男性は、包茎を恥に思うことは無いし、男性が性器を清潔にしていれば、女性も感染症をいたずらに恐れることはないようです。
[PR]
トラックバックURL : http://juneh.exblog.jp/tb/17796045
トラックバックする(会員専用) [ヘルプ]
※このブログはトラックバック承認制を適用しています。 ブログの持ち主が承認するまでトラックバックは表示されません。
by june_h | 2013-02-09 10:37 | 本 読書 書評 | Trackback | Comments(0)