「おせっかい教育論」 鷲田清一×内田樹×釈徹宗×平松邦夫 140B

内田老師を含めた4人が語らう会と聞くと、麻雀でも始まるのかと思いきや(笑)、まったりと真剣に大阪の教育について語っていらっしゃいます。

おせっかい教育論

鷲田清一 / 140B


江戸時代、大阪には、「懐徳堂」という私塾がありました。
私塾というと、松下村塾など、天下国家を論じるような場所を想像しますが、この塾は、ちょっと違います。
5人の商人が、お金を出し合って作った学校で、点数や序列を付けるでもなく、勉強を楽しむために作られたそうです。
なかなか面白い、市井の研究者も生まれていたんだとか。

今の学校教育って、どれだけ成果が上がるとか、効率とか、お金の話ばかりで・・・・・。
勉強自体、とても楽しいものなのだけど、楽しむ余裕も今は、ないのでしょうか。

「お金を稼ぐ」という目的で勉強しちゃうと、お金が稼げる職業に就いた時点で勉強しなくなっちゃうよね(^^;
内田先生がいつも何度も仰ることですが、
「教育に市場原理を持ち込んではダメだ」
と。

内田先生も、若い頃、優秀な人に報酬を与えて、効率の悪い人間を排除すれば、うまく行くと思っていたのです。
でも、こうして恐怖で縛っても、モチベーションは上がらなかったと、教員時代に思い知ったのです。

教員が誇りを持って仕事ができる環境を作れば、高いモチベーションが発揮される・・・・・とにかく、日本の教育は、文部科学省より、教育委員会より、現場の教員にかかっているのです!

そもそも、優秀な先生ばかりじゃなくても、教育が成り立つこともあるのです(法に触れるのは問題外ですが)。
頼りない先生だったら、しょうがないなあって、生徒達が団結して、助けてくれることもあるでしょうし(笑)。
どんなことからでも、誰からでも、人は、学べます。

私が通っていた中学は、公立でしたが、先生達は、教育指導要領に関係なく、信念を持って、自分が最善だと思う方法で教えてくれました(校長先生には、いつも怒られていたと思うのですけど)。
だから、その先生達の教えは、今でも覚えているし、私の一生の宝物です。

いくら、教科書通りに教えても、先生自身が、それを面白いと思っていなければ、生徒に何も伝わらないでしょう。
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by june_h | 2013-02-11 12:22 | 本 読書 書評 | Trackback | Comments(0)