「大阪の神さん仏さん」 釈徹宗×高島幸次 140B

浄土真宗の僧侶の釈徹宗さんと、天神祭の研究者 高島先生の、ナカノシマ大学での講義録です。

大阪の神さん仏さん

釈徹宗 / 140B


私が「大阪の神さん仏さん」と聞いて連想するのは、「えべっさん(今宮戎神社)」でしょうか。
行ったことはないですが、季節のニュースで、よく十日戎の風景が出てきて、大阪出身の母が
「しょーばいはんじょで さっさもってこい!」
って、歌っていました。

この講義では、高島先生のご専門の「すみよっさん(住吉大社)」の天神様について、主に語られています。
天神様の成立って、とても日本的なんですよね。

天神様とは、菅原道真のこと。
道真を左遷した藤原氏が、彼が怨霊になるのを恐れて、神として祀ったのが始まりです。

日本人が不思議なのは、「敵」を殲滅しないで、神として祀ったり、敵を遠ざけるどころか、敵の懐に飛び込んで同化したりしますよね(^^;
内田樹先生は、それを「アマルガム」って、よく言ってます。

神道は、多重構造になっているそうです。
神様に対する神事と、氏子のための神事と、皆で楽しむための観光行事と。
この多重構造によって、芯を守りつつ、多くの人を取り込めるようになっています。

これって、日本語にも言えますよね。
カタカナなんかで、外来語をいくらでも取り込めるようになっていますが、どんなに取り込んでも、日本語は日本語のままです(^^;

「仏さん」の方は、釈先生のご専門で、大阪にも多い浄土真宗についてです。

浄土真宗の開祖の親鸞は、それまで蔑まれていた職人や非定住者に「凡夫も悟ることができるのだ」と、誇りを与えました。結果、彼らは、次々と信者に。
そして、戦国時代には、加賀を「百姓の治めたる国」にし、織田信長を悩ませるほどの勢力へと成長するのです。
また、浄土真宗は、キリスト教のプロテスタントとよく比較される「合理性」が特徴です。
占いや迷信は、気にしない傾向があったんだとか。
今の大阪人の合理性にも通じますよね(^^;

釈先生の他の著書も読んでみようと思います。
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by june_h | 2013-02-15 12:41 | 本 読書 書評 | Trackback | Comments(0)