【ネタバレあり】「強運の持ち主」 瀬尾まいこ 著 文藝春秋

人間関係が煩わしくなった吉田幸子は、仕事を辞め、一人で稼げる占い師になる。
「ルイーズ吉田」と名乗り、ショッピングセンターで占いを始めると、天性の勘の良さと口の巧さで、たちまち人気占い師に!

強運の持ち主

瀬尾 まいこ / 文藝春秋


そんな彼女の元に、不思議な客がやって来る。
「お父さんとお母さん、どっちにすればイイか占って!」とせがむ男子小学生。
気になっている男性に振り向いてもらうまで、何度もやって来る女子高生。
人の「おしまい」が見えてしまうという男子大学生・・・・・。
意外な展開に、思わずページをめくってしまいます。

彼女の占いは、わりと適当(^^;
お客が帰った後、よくよく姓名判断やホロスコープを確認すると、正反対だった!なんてことも(笑)。
でも、彼女には、正確に占い、正確に伝えることは、それほど重要でないことがわかっていたのです。
大切なのは、相談者の気持ちに寄り添い、背中を押してあげることなのだと。

人気占い師になったものの、自分のこととなると、必要以上に慌ててしまうルイーズ。
「自分の「終わり」が近づいている」
「彼氏の運気が最悪」
とわかると、気が気ではありません。そんな彼女を優しく包み込むのは、どんな占いをしても最高の結果が出るという「強運の持ち主」である彼氏。
彼は、公務員で、休日も家でゴロゴロしている冴えない「大いなる凡人」だけど、強運な人って、意外とこういう人なのかも。
本当に強運な人とは、「飛行機事故に遭っても助かる人」ではなく、「そもそも飛行機に乗らない人」なのだから。

大切なことをちゃんとわかっていて、こんなステキな彼氏もいるルイーズが、本当の「強運の持ち主」なのかもしれません。
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by june_h | 2013-03-12 12:12 | 本 読書 書評 | Trackback | Comments(0)