「落語教育委員会」 柳家喜多八×柳家喬太郎×三遊亭歌武蔵 東京書籍

落語界で、それぞれキャラが立っている三師匠。
まったり、くっちゃべっているような雰囲気ですが、内容は、深いです!

落語教育委員会

柳家 喜多八 / 東京書籍


考えさせられたのは、お客さんとの距離感。
今は、ネットがあるので、客が無責任に匿名で情報を流せるわけです。
私もブログで、感想書いたりしますしね。ドキッ!

落語家さん達の中には、ネットでの評判を気にする人もいれば、気にしない人もいるし、気にしてしまうから敢えて見ないようにしている人もいるそうな。
でも、貶している感想の中にも、参考になるものもあるし、褒めていても、それに落語家が甘えてしまうと芸がダメになる。
落語家に限らないけど、そういう距離の取り方って難しいですね・・・・・。

喜多八師匠は、高座では、アンニュイな雰囲気なんですが、結構、よく喋るし、意外とギラギラしているんですね(^^;
「今の売れ方じゃ、LOTOの5等が当たったくらいのもの。2億円当たったくらい売れたい!」
だなんて仰るからビックリ!
でも、ギラギラしていないと、一線で活躍できないでしょうね。

よく考えたら、高座でギラギラ感を出されたら、鬱陶しいかも(^^;
だから、女子アナみたいに
「私には、何の欲望もございません」
みたいな顔してできないと、品が無くなるかもね。

歌武蔵さんも
「何をやるかではなく、誰がやるかが問題」
だと言っています。
同じネタでも、同じことをしても、落語家さんによってウケたりウケなかったり、上品になったり下品になったりするからです。

喬太郎さんは、アマチュアとプロの違いについて、
「父親の料理と母親の料理」
に喩えています。

アマチュアは、父親の料理みたいに、たまに、高級な食材揃えて、手間暇かけて作るようなもの。
プロは、母親の料理みたいに、冷蔵庫にあるものを組み合わせて、毎日、手早く旨い物にする。
わかりやすい!

落語の世界の師弟関係には、独特のものがありますが、相撲の世界も経験している歌武蔵さんは、いろんな意味でスゴい!
歌武蔵さんが15歳で武蔵川部屋を逃げ出して、圓歌師匠を訪ねた時、圓歌師匠に武蔵川親方から電話があったそうですが、歌武蔵さんは、「親方が落語界に入ることを妨害しようとした」と、ずっと思っていたそうです。
でも、実際は、そうじゃなかった。
それがわかった時、歌武蔵さんは、号泣したそうな。私も泣きました。

いろいろな意味で、読んで良かった本でした。
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by june_h | 2013-03-14 12:46 | 本 読書 書評 | Trackback | Comments(0)