「ぼくの住まい論」 内田樹 著 新潮社

内田樹先生は、神戸女学院大学を退官後、合気道の道場を建て、「凱風館」と名付けました。
この本は、凱風館の建設に携わった人達を紹介した本です。

ぼくの住まい論

内田 樹 / 新潮社


凱風館は、建築家の光嶋裕介さんが設計。日本の職人と日本の素材を使って建てられました。
建設を通して見えてくるのは、今の日本と日本の建設業の課題です。

日本の林業は、外国産の安い材木に押されて風前の灯火。
スギやヒノキは、2、300年先を見越して植えなければならないので、今、林業に携わっている人達は、日本の未来のため、使命感で草を刈り、山を手入れしているのです。
昔ながらの瓦や土壁を使うことが減っていることから、これらを扱う左官職人も減っています。

こうした技術や職人、素材を使うことで、次世代に伝えるべき日本の伝統や技術を残すという内田先生の強い意志が感じられます。

内田先生ご夫妻は、能もなさっているので、能舞台にもなるように設計されています。
能舞台に欠かせない老松を描いたのは、内田先生の友人の日本画家 山本浩二さん(野球選手と同姓同名?)。
緑が美しい、モダンな老松です。

日本の伝統を守る姿勢は、凱風館の使い方にも現れています。

凱風館を中心として、合気道の稽古だけではなく、スキーや麻雀など、様々なサークルができていて、人と人とがどんどん結びついていっています。

一度、凱風館を見てみたいですね(^^)
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by june_h | 2013-04-07 12:06 | 本 読書 書評 | Trackback | Comments(0)