「サブカル・スーパースター鬱伝」 吉田豪 著 徳間書店

「サブカルは40超えると鬱になる」
という仮説?を持つ吉田豪さんと、実際に病んでしまったサブカル40代の男性達とのインタビュー集。
とはいえ、吉田さんと顔馴染みの人が多いので、対談集になってますが(^^;

サブカル・スーパースター鬱伝

吉田 豪 / 徳間書店


サブカルに限らず、40代男性は、鬱になりやすい要素がいっぱい。
体力が落ちてくるし、仕事の内容も変化しがち。家庭環境も変わったり。
男性の厄年が40代なのも納得です。
厄年って、合理的なシステムだと思いました。
リリー・フランキーは「鬱は大人のたしなみ」だと言います。

サブカルチャーの世界の人達は、更に鬱になりやすい要素が。

自分の感受性や価値観で勝負しているから、繊細だし。
考え方に柔軟性がない上に、自意識も過剰だし(^^;
頭ばかり使って運動不足の人も多いし。
でも、大槻ケンヂ曰く
プロレスラーは運動してるのに鬱が多いのはなぜなんだ
と(笑)。

生活が不安定というのもあるけど、成功している人達もこの本に登場しているから、お金があれば病まないというわけでもない(^^;
吉田豪曰く
サブカルは成功した人がみんな病んでるからこそ切ないジャンル
だと。

そもそも、最初から病的な感じの人も多いし(^^;
こういう感性がアーティストとしての心のありかただよね
香山リカは言います。

とてもとても印象的だったのは、男性にとって離婚は、かなりのダメージだということ。
離婚がきっかけで、一気に鬱状態が悪化する人が多いみたい。
女性にとっての離婚は、お金や子育てが問題になるけど、男性は、存在そのものが揺らいでしまうんだと実感しました。

松尾スズキの『クワイエットルームにようこそ』は、彼の実体験が基になっていたんですね・・・・・。
原作小説よりも映画(彼自身が監督を務めた)の方がシリアスだったのは、ちょうど撮影時に、松尾さんの奥さんが出て行ってしまったからだそうで。

あと、「生き残っている」人達の多くは、不安定だったときに、自分の身体感覚に戻ろうとしている。ひたすらセックスやマスターベーションしていたとか。
これは、笑い事でも恥ずかしいことでもなくて、たぶん、これができなかったら危なかったと思います。

この本、悩みがある40代男性は、読んだ方がイイかも。
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by june_h | 2013-05-14 13:11 | 本 読書 書評 | Trackback | Comments(0)