「無功徳」 玄侑宗久 著 海竜社

臨済宗の僧侶で、芥川賞受賞作家である玄侑宗久さんのエッセイです。

無功徳 (PHP文芸文庫)

玄侑 宗久 / PHP研究所


仏教では、自分の行いの結果が他人にもたらされることを「利益(りやく)」、自分自身にもたらされることを「功徳(くどく)」と呼んで区別しているそうです。
ところが、英語の「profit」の訳語に「利益(りえき)」が当てられました。
これだと「誰かの損が自分の得」のような、全然違う意味になってしまいます(^^;

現代人は、功徳ばかり求め、「無功徳」ということになかなか耐えられません。

私は、誰かから「ありがとう」と言われたことは、なるべく早く忘れようと思っています。
そのクセを付けていれば、誰かへの憎しみも、すぐに忘れられるかと思いまして。
でも、なかなか難しいものですね(^^;

ちなみに

「してやった、やってやった、やったやったで地獄行き」

という言葉があるそうです(笑)。

この本の「できるけどしないたしなみ」のエッセイを読んで、ショックを受けました。

できるんだからしてしまおう、という態度は、我が身という自然を経営する観点から見れば、非常に「だらしない」ものだ。もらえるものはもらっておこう、というのと大差ないのである。


「できることはなんでもする」
って、イイことだと思っていましたが、仏教的に見ると、強欲であさましい行為だったんですね・・・・・。
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Tracked from つらつら日暮らし at 2013-06-15 21:43
タイトル : 「無功徳」は使用上の注意をよくお読みになってからご使用下さい
「無功徳」という用語について考えてみました。... more
by june_h | 2013-06-15 10:38 | 本 読書 書評 | Trackback(1) | Comments(0)