「ヘンな日本美術史」 山口晃 著 祥伝社

パラパラっと目を通す感じで読みました。
目からウロコの美術史です♪

ヘンな日本美術史

山口 晃 / 祥伝社


この「美術史」の特徴は、まず、著者の山口先生が日本画家であること。
評論家でも学者でも好事家でもない「描き手」からの見方を知ることができて興味深かったです。
わかりやすく説明するための図解も、ご本人が描いています。

作り手の視点って、全然違うんですよね。
例えば、一見、上手そうに見えるマンガでも、同人マンガを作っていた妹は、
「デッサン狂ってる」「トーンの貼り方が雑」「線が硬い」とか、全然、私と違うトコ見てて(^^;

それから、取り上げている作品は、完全に先生の独断と偏見。
北斎や歌麿は全然出て来ないのに、芳年や暁斎についてはビッシリ書いてあるって、アカデミックな視点からすれば、あり得ないでしょう(^^;
私の趣味にも合っているので大いに気に入りました(^^)

それからそれから、かなり、ど・く・ぜ・つ。
「毒にも薬にもならない絵(←イイ意味で)」
「大きすぎて間が抜けてる」
とか、かなり正直(^^;
偏っていて大いに結構!「客観的に」書こうとしても、どうせ無理だし、つまらなくなるだけだし。

面白かったのは、室町時代に描かれた『松姫物語絵巻』。
著者が「ヘタウマではなくヘタクソ」と評するように、本当に稚拙な絵。
なんでも、この頃、絵がヘタな人に画材を与えて、ヘタな絵を描かせて楽しむという金持ちの道楽があったそうです(^^;
今で言うと、草○君とか、田○誠一の絵を楽しむようなものでしょうか(笑)。
日本人って、昔から「狂い」とか「崩し」とかが好きだったんですね・・・・・。

その他にも、金屏風を当時の照明の状態で見るには、しゃがんで見ると良い!とか。
ヨーロッパでジャポニズムがブームになった背景には、写実を極めてしまった西洋絵画が、写実から遠い美を極めていた日本画に活路を見出そうとしていたからだとか。
楽しく勉強になりました(^^)
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by june_h | 2013-09-17 10:52 | 本 読書 書評 | Trackback | Comments(0)