「0311再起動 君たちに東日本大震災後の世界を託す」 堀江貴文 著 徳間書店

3月11日の震災後。
堀江さんにとって、大きなキーワードとなったのは「ツイッター」と「収監」でした。

0311再起動 君たちに東日本大震災後の世界を託す

堀江貴文 / 徳間書店


堀江さんは、震災時、北海道にいたので、大きな揺れを経験したわけではなかったのですが、彼のツイッターのタイムラインに、次々と緊急を要する情報が入ってきます。

事態を知った堀江さんは、不眠不休で安否情報などを拡散したり、情報を求めるフォロワーを適切なサイトに誘導したり、募金を募ったりして積極的に活動。
そんな堀江さんのツイートに、次々と「情報ボランティア」が集まり、原発や計画停電などに関する有用な情報を提供し始めました。

堀江さんは、情報を取捨選択して拡散したり、情報ボランティア達に「数値を出して」「分かりやすくビジュアル化して」と指示。情報がどんどんブラッシュアップされていきました。

私は、震災前から彼のアカウントをフォローしていて、この様子をつぶさに見ていました。
その時の堀江さんは、まるで64万人の社員(フォロワー)を動かす社長のようであり、堀江さんのアカウントは、巨大なメディアかつ情報インフラと化していたのです。

震災後に、彼の収監が決まったのは、こうした活動が原因だったのかもしれません。
恐らく、彼の影響力を「誰か」が恐れたのです。

昨今の秘密保護法案も、ネットによる発言の取り締まりを視野に入れてのことでしょう。
ジャスミン革命のような事態を恐れているのかもしれません。
今は、どの国でも、イデオロギーに関係なく、言論を統制する方向に傾いていますね。北朝鮮を全然笑えません・・・・・。

また、「今の日本は、過去の成功体験から抜け出せずにいる」と彼は言います。
借金して大きなお金を動かしてバラまくという、発展途上国型のビジネスモデルをいまだに続けています。
その最たるものが、オリンピック誘致であり、リニア計画なのではないでしょうか。

震災後、既存メディアは、不安と恐怖を煽るだけした。
そればかりか、ネットの情報は信用できないと断罪したり、都合の良い情報ばかり流したり。
かえって信用を失ったように思います。

そんな中、堀江さんは、次に何が必要になるか、次に事態はどうなるか、常に道筋を示していました。
これは、彼が強引に扇動したわけではありません。金儲けのためでもありません。
皆の必要に応じて彼が提供していったものが積み重なっただけに過ぎないのです。

最後に、瀬戸内寂聴さんとの対談があります。
二人に共通しているのは、自分を曲げないこと。好奇心が強いこと。そして、「頼まれ事を引き受ける」という姿勢。

寂聴さんは、悩んでいる人の話に耳を傾けているうちにたくさんの人が集まってきました。
堀江さんは、メルマガに寄せられる質問に答えているうちに、購読者が増えていきました。

私は、この前受けたセミナーの講師に、こう質問しました。

「あなたの究極の目的は何ですか?研究を極めることが望みですか?それとも人々の幸せのために行動しているのですか?」

すると、講師は、こう答えました。

「望みはありません。皆の必要な情報を提供し、質問に答えていくだけです」

人が集まってくる人には、共通点があるようです。
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by june_h | 2013-10-17 12:26 | 本 読書 書評 | Trackback | Comments(0)