「薄氷の踏み方 時代に塗りこめられないために」 甲野善紀×名越康文 PHP研究所

タイトルを見て
「わざわざ薄氷なんか踏まんでもエエやん」
と思った私(笑)。
古武術研究家の甲野善紀先生と、精神科医の名越康文先生の対談です。

薄氷の踏み方

甲野 善紀 名越 康文 / PHP研究所


読んでいて「ごもっとも」と思う箇所は、たくさんあるけど、いくつか印象に残った言葉を。

まずは、名越先生の言葉。
僕はよく「どうすればモテるようになるんですか」とコメントを求められるんです。
でも僕の興味はもっぱら「モテた後どうすればいいんだろう」ということなんですよ(笑)。
(中略)
見事モテるようになって、好みの男性なり女性なりをゲットしたとします。
でも、そこからどうするつもりなのか。これは難しい問題ですよ。
僕はついつい「ある関係を作った後で、その関係をどう継続していくのか」「それだけの時間や体力、または相手に対して持続した興味を持ち続ける素養がそもそもあるのか」ということについて自問自答してしまうわけです。

ここまで考えちゃったら、恋愛の一つもできなくなりそうだけど(笑)。
私も常々「モテたい」を目的にしている人に対して
「たくさんの人にモテたって全員と付き合えるわけじゃないのに。自分が好きじゃない人にモテたって面倒くさそうだし」
と思っていたので、引っ掛かりました。


そして、「野口整体」の創始者 野口晴哉の息子である野口裕之さんを評した甲野先生の言葉。
野口裕之先生は、以前よく「僕は尊敬してもらいたくない。ただ、理解してもらいたいだけだ」と言われていましたから・・・・・。
(中略)
野口先生は常にある距離を相手ととられていて、安易な尊敬を相手にさせない険しさがあるんですね。
絶えず相手を醒まし続け、酔わせない。
野口先生に接した人で、野口先生のことを本当に「凄いなあ」と思った人があっても、単純には慕わせない。
あれほど傑出してしまっては、もはや野口先生と同レベルで話ができる相手に出会える可能性はますないだろうに、その孤独に耐えられている。

「尊敬する人」に対する距離の取り方って難しい!
ヘタしたら「依存」になりますから。
「共依存」の関係は、ラクな部分もあるかもしれないけど、いつか、依存する方もされる方も苦しくなりますよ(^^;

依存させないのは、強さがないとできない気がします。
甲野先生が、自分を最高指導者とする組織「武術稽古研究会」を解散したのも、こうした考えがあったのかも。


最後に、これも甲野先生の言葉。
ヨーロッパでは、ホメオパシーのような非現代医療にも、ごく当たり前に保険が適用される時代になっています。
日本では、まだまだ迷信扱いされているものが、すでにヨーロッパでは公然と取り扱われているんです。
日本ではそういったことについてまったく報道がなされませんので、ほとんどの人がまだ知りませんが、海外の情報を得た嘘がつけない篤志家の医師などの努力で、非現代医療に対する理解も少しずつ深まっていっているようですね。

さすが甲野先生。
よくご存知でいらっしゃる。
日本って、医者(日本医師会)の力が強いので、医者の稼ぎが減るような情報は、なかなか手に入らないですね(^^;
ホメオパシーだけじゃなく、他の民間療法も、かなり割を食っていると思います。
民間療法だけでなく、メガネ屋さんも、国家資格として認めてくれなくて、困っているみたいです。
医師会が、医者以外に眼の診断権を渡したくないからなのだと。
韓国は、ちゃんと国家資格になっているのに、おかしいよねって、メガネ屋さんが話していました。


このほかにも、いろいろ紹介したい話ばかり。
読んでて楽しかった♪
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Commented by ルナルナ at 2013-10-30 06:25 x
相手に安易に尊敬させない・・・か。相手がある程度のところまで力がついていて自立していないと、尊敬ではなく依存になっちゃうんだよね。肝に銘じておこう。
Commented by june_h at 2013-10-30 12:40
>ルナルナさま
「安易に尊敬させない強さ」って難しそうだから、まずは「謙虚さ」かなって思います。
by june_h | 2013-10-26 12:38 | 本 読書 書評 | Trackback | Comments(2)