「世にも美しい数学入門」藤原正彦/小川洋子 筑摩書房

『博士の愛した数式』の作者である小川洋子さんと、数学者の藤原正彦さんによる対談です。
数学というのは、すぐに実生活に役立つ学問ではありません。
古代ギリシャの数学者ユークリッド(エウクレイデス)がユークリッド幾何学を確立してから、ニュートンによって天文学に応用されるようになったのは、実に2000年後!

そんなわけで、理系の中でも数学科は、比較的冷遇されているみたい(^^;
とはいえ、そんなことは構わず、数学者達は、数字の美しさと面白さに惹かれて、寝食忘れて研究に取り組んでしまうのですよね。

藤原先生によると、
「卓越した数学者はストーカーが多い」
らしい(^^;

数学者のハミルトンは、若い頃、キャサリンという女性に恋をしたが失恋。
26年後に、かつて彼女が暮らしていた廃屋を訪れ、床にそっとキスしたそうな(^^;

アラン・チューリングという数学者は同性愛者。
亡くなった先輩が立っていた場所の土にキスしたんだとか。

・・・・・つまり、数学者っていうのは、良く言えば「理想に殉じる」、悪く言えば「ムダなことに命を賭けて人生を棒に振る」精神構造でないと、やっていけないということでしょう(^^;

藤原先生のお話を聞いていると、
「神は細部に宿る」
という言葉を思い出します。

神様は、ありとあらゆる所に美しい法則を隠していて。
美しく普遍的な数式を発見する人ほど、美意識が高いんだそうです。

特に、日本人は美意識が高いので、優れた数学者がいっぱい!
もし、「ノーベル数学賞」があれば、日本人は20人くらい受賞していただろうと先生は言います。

ちなみに、私の妹の旦那さんは、ホントは数学科を受験したかったらしいのですが、卒業後にツブシがきかないということで、工学部に。
いろんな意味で正確だったかも(笑)。

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by june_h | 2014-01-05 09:35 | 本 読書 書評 | Trackback | Comments(0)