「修業論」 内田樹 著 光文社

内田先生による「修業」に焦点を当てた本。
武田鉄矢もラジオ「今朝の三枚おろし」で、この本について解説していましたね。
ちなみに、武田鉄矢は、内田先生のことを「内田師範」と呼んでいます(^^;

修業論 (光文社新書)

内田 樹/光文社

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「無敵」という状態は、「自分が一番強い」という状態ではないのです。
「心身のパフォーマンスを下げるもの」を全部「敵」だと考えると、究極的に「老い」と「死」という敵には誰も勝てないから。
Kー1のアンディ・フグ選手は強かったですが、白血病には勝てなかったように。

「無敵」とは「敵を作らない」こと。
老いや死を「私」の外部から来て「私」の機能を劣化させるものとは考えず、これらを「私」とともに生きてきた「私の構成要素の一つ」と考える・・・・・らしい。

ナウシカも言ってたもんね。
「世界を敵と味方だけに分けたらすべてを焼き尽くすことになっちゃうの」
って。

最後の
「司馬遼太郎は修業に重きを置いてなかった」
論が興味深かったです。

司馬遼太郎の小説に出てくる剣の達人は、天才肌の人ばかりで、修業によって変わったという剣客は皆無なんだそうな。
でも、逆に、修業をガッチリ書いてる小説ってあるのかな?
内田先生の解説で、修業の面白さや大切さは分かったけど、大半の人は、修業という名のルーティンワークは退屈だと考えるだろうし。修業を面白く書こうなんて思わないだろうし。
修業ばかり書いてある小説なんて売れるだろうか!?・・・・・って、内田先生は、こんなことを言いたいわけじゃないですけど(^^;
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by june_h | 2014-02-01 12:25 | 本 読書 書評 | Trackback | Comments(0)