「科学者たちの奇妙な日常」 松下祥子 著 日本経済新聞出版社

現役の女性大学専任講師による研究者達のリアルな日常レポート。

科学者たちの奇妙な日常 (日経プレミアシリーズ)

松下 祥子 / 日本経済新聞出版社


大学院や研究室の選び方は?
一日何時間働いているの?
研究者の日常の仕事は?
海外の研究&学会事情は?
進路や就職先は?
女性研究者の仕事のしやすさは?

・・・・・などなど、かなり具体的に書いてあるので、理系の大学院に進む人は、とても参考になるのではないでしょうか。

私は、文系と理系の間のような心理学科でしたが(院には進んでいませんが)、実験で使うラットの世話は、院生の仕事でした。
ネズミが苦手な人はカワイソウでした(^^;

大学以外の、国や民間の研究機関も紹介されています。
STAP細胞研究の小保方晴子さんで話題になった理化学研究所は、研究者にとって垂涎の的のポストのようですね。

よく、担当教授が研究室の学生に不快なことを強要する「アカハラ(アカデミックハラスメント)」が問題になりますが、最近では、学生が教授に暴言を吐く「逆アカハラ」というものがあるそうで。

女性研究者なので、女性ならではの問題についても書かれています。
たとえば、妊娠・出産すると、いろいろ理由をつけられて辞めさせられることもあるようで。
一般企業でもそうですが、とても残念なことです。

そして、気になったのは、ポスドク問題。

ポスドクとは、博士課程を終了し、常勤研究職になる前の研究者のこと。
国の意向で、ポスドクは増えたものの、常勤のポストは増えないので、働けないポスドクが溢れてしまったのです・・・・・。

理系のポスドクは、民間企業にも進路があるので、まだマシかもしれません。
しかし、文系のポスドクは、それこそ、常勤の誰かが死なないと、ポストが空かない状態です(^^;
知り合いが何人か大学に残っていますが、常勤のポストを得るのは至難の業。
いろいろ内情を聞くと切なくなります。

どちらにせよ、ポスドクって、落語家で言うと二つ目みたいなものかな。
いかに食いつなぎながら、自身の研究を深めていけるか・・・・・研究が好きで、目標が高くないと難しそうです。
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by june_h | 2014-02-18 12:54 | 本 読書 書評 | Trackback | Comments(0)