【映画:ネタバレあり】ダラス・バイヤーズクラブ

1980年代のアメリカで起こった、エイズ新薬による薬害と、より良い治療を求めて戦った一人の男性の実話を基にした映画です。

カウボーイで電気技師のロンは、ある日、急に倒れて病院に運ばれ、
「あなたは末期のエイズ患者で余命は30日」
であることを医師から宣告されます。

評判の抗エイズ新薬AZTを使いたいと医師に頼みますが、治験中で無認可のため使えないという返事。
彼は、治療の可能性を求めてメキシコへ渡り、無免許医師からこんな話を聞きました。

「AZTは、副作用の強い危険な薬。エイズウイルスを殺すのではなく、免疫力を高める治療をした方が、安全だし、体の負担も少ない」
その医師は、ペプチドTという薬とビタミン剤などでの治療を勧めました。

しかし、ペプチドTは、アメリカでは無認可。
ロンは、自分と同じように苦しむ末期患者のため、「ダラス・バイヤーズクラブ」を設立。

世界中を飛び回って、ペプチドTを始めとしたエイズに効きそうな薬を密輸入しました。
日本にも渡り、当時評判だったインターフェロンを購入しています(もちろん違法)。

これらを直接売ると逮捕されてしまうので、月4万円払ってダラス・バイヤーズ・クラブの会員になってもらい、会員達に薬を無料配布するというシステムにしました。

ロンの元には、入会を希望するエイズ患者が殺到。
活動が次第に大きくなっていったため、査察や押収など、当局と製薬会社から嫌がらせを受けるようになりました。
処方箋無しでは薬を使わせないようにするなど、法律も厳しくされていきました。

しかし、患者だけではなく、医師や弁護士、資産家の協力者も少なからずいました。
ロンの活動は、患者のために必要だと、みんな考えていたからです。

しかし、ロンに協力していたゲイのレイヨンが、病院治療で投与されたAZTの副作用で亡くなります。

「貧血、痙攣、勃起不全。これらはエイズの症状じゃない。AZTの副作用だ」
「政府は製薬会社と癒着している。俺達が他の薬を使えないのは、俺達に金がないからだ。連中は、国民が選択肢を持つのを恐れているんだ」

やがて、ロンの活動は、製薬会社に告訴され、最終的に敗訴。
裁判官から次のような言葉をかけられます。

「法律では、国民が健康である権利を保障していません。保障されているのは、政府に認可されている治療を受ける権利なのです。おかしなことだとは思いますが、法律は遵守しなければなりません」

しかし、後に、AZTの危険性は、広く知られるようになり、ペプチドTの個人使用も認められるようになりました。

ロンは、宣告された余命30日を大きく超え、7年半後に亡くなりました。
彼の活動のおかげで、結果的に多くの患者が、延命に成功したのです。

こうやって書くと、ロンが善人のように見えるのですが、エイズを宣告される前は、ロデオ乗りで、酒と女と薬に溺れる、その日暮らしの生活をしている男性でした。
そんな人が、エイズを宣告されて、カウボーイ仲間から差別されたりして。
こんなに変わるなんて!・・・・・その部分も注目です。
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by june_h | 2014-04-06 09:29 | 映画 感想 | Trackback | Comments(0)