「三谷幸喜 創作を語る」 三谷幸喜×松野大介 講談社

今でこそヒット作を連発する三谷さんですが、最初から上手く行ったわけではなかったようで。

三谷幸喜 創作を語る

三谷 幸喜 / 講談社


大学時代から放送作家を始めたものの、プロデューサーに脚本を目の前で捨てられたり。
重要なシーンをばっさりカットされたり。

ドラマ『振り返れば奴がいる』のラストは、織田裕二の提案で変わったそうな。
これは、結果的に良かったわけですけど。

三谷さんの場合、自由にやれって言われるより、いろいろ制限がある方が燃えるそうです。
テレビドラマの場合、CMの位置まで脚本で指示することもあるんだとか。

私が一番驚いたのは、次の言葉。
99%を理詰めで創る。それは1パーセントの破綻を魅力的にするためでもあるんです。

これって、三谷さんは、客の反応まで全部計算している、コントロールできるってことでしょ!?

私は、今までいろいろな芝居や映画を見てきて、作り手側の意図どおりに客に受け取ってもらうということが、いかに難しいかということがわかったんです。

泣かせようとしても、コントみたいに見えたり。
逆に、「ここ、笑わせ所なんだよね」と感じても、客がドン引きだったり(^^;

客の反応が正確に計算できるなら、そりゃ面白くて売れる本が書けますよね。
そのためには、人間に対する冷徹な観察眼と、自分が書いた脚本に対する冷徹な客観視が必要です。

なので、三谷さんの芝居を見ていると、大笑いしつつも、三谷さんの鋭さも同時に感じて、背筋がゾッとすることがあります(^^;

でも、芝居に登場する全てのキャラクターに対しては、温かいのです。
ただ通行人みたいな役になった役者は本当にかわいそうだから。この役で1か月演ることを思うと、本当に申し訳ないから、それぞれの役割をちゃんと創ってあげるという作業をしてた。

こういう気持ちでお書きになっているので、必ず、どのキャラクターにも「見せ場」のシーンがあって、それぞれの性格がよくわかるようになっているんです。

そんなわけで、三谷さんの創作の裏話が楽しめる本です(^^)
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Commented by oomimi_usako at 2014-04-27 17:47
おもしろそうですね~!
是非読んでみたいと思います。
Commented by june_h at 2014-04-28 07:02
〉usakoさま
エッセイでは、いつもボケる三谷さんですが、この本では、ボケません(^o^;
別の面白さがある本です!
by june_h | 2014-04-27 12:32 | 本 読書 書評 | Trackback | Comments(2)