2014年 06月 14日
「やりたい事をすべてやる方法」 須藤元気 著 幻冬舎
この本は、格闘技やWORLD ORDERの活動から気づいたことについてまとめられています。
格闘家になって気づいたのは、強くなったからといって、必ずしも人気が出るわけではないということ。
メディアで持て囃されるのは「華のある」選手。
強さとは関係ない場合もあると気づいた須藤さんは、派手な入場パフォーマンスや、トリッキーな技などに注力していきます。
私も、ライブハウスに出入りしていて、同じことに気付きました。
売れていなくても、テレビに出ているアーティストより上手い人はゴマンといると。
売れる要素は、テクニックとは別の何かが関わっているのだと。
私のダンサーの友達は、自分の舞台の観客を着実に増やしています。
彼女は言います。
「華がある人は、一気に昇っていくけど、そうではない人は、その下でもがいている。努力が要る。
パフォーマンスのクオリティを上げるのと、お客さんを集めるのは、それぞれ別の戦略が要るのよ」
WORLD ORDERを立ち上げた時、須藤さんは、どうしたら売れるか、戦略を練りました。
日本で知ってもらうために、海外で話題になろう。
海外で話題になるためには、動画配信して目に留めてもらおう。
目に留めてもらうには、日本人を連想させるようなパフォーマンスがいい。
ビジネスマンのようなスーツ姿で踊るのは、どうだろう・・・・・。
私は、てっきり、WORLD ORDERで成功したのは、須藤さんのネームバリューとタレントとしての人脈があって、優秀なスタッフとプロデューサーがいたからだと思っていました。
でも、そうではなくて、彼自身が考え抜いてプロデュースしたことが大きかったんですね。
最後に、心に残った言葉を。
僕らの人生の最高の贈り物というのは、「人生には意味がない」ということだ。