2014年 06月 18日
映画 「ねぼけ」 エキストラ参加@中目黒
場所は、中目黒のオシャレなイタリアンバー。
ここで、主役の売れない落語家が、落語会を開くという設定。
主演の友部康志さんは、「北区つかこうへい劇団」出身の俳優さん。
『月刊 関口満紀枝』にもゲストで登場して、キレキレのダンスが印象的だった方。
この日は、季節外れの猛暑。
恰幅の良い友部さんは、少し動いただけで汗だく。
監督さんが
「顔汗の量がスゴくて、前のシーンとつながらないので、もう1回!」
なんてこともあって大変(^^;
私達エキストラは、落語会の観客役。
ディレクターさんから
「売れていない落語家なんで、あんまり期待してない感じで拍手してください」
という指示。
一応、頑張って、やる気ない感じで演技しました(^^;
主役の落語家の師匠役は、入船亭扇遊師匠。
本物の現役の落語家さん。
私も寄席などで、何度か師匠の落語を聞いたことがあります。
この日も、上野 鈴本演芸場の高座を務められてから、いらっしゃったそうです。
待ち時間中、師匠が「お待たせするのも落ち着かないので」ということで、「高座」に上がって、マクラを披露なさいました!
スッゴく特した気分♪
師匠も、友部さんも、スタッフさんも、現場を盛り上げようと、なごやかな雰囲気を作ってくださいました(^^)
今回のロケで撮影したのは、わずか数シーンだと思いますが、一つのシーンを撮るのに、カメラで画を決めて、スタンドインでテストして、本番に入って、別アングルで撮って、音だけ撮って・・・・・と、かなり時間と手間がかかります。
映画はともかく、時間が勝負の連ドラの撮影は、どうやってこなしているんでしょう(>_<)
俳優さんはともかく、スタッフさんは寝れないでしょうね(^^;
この日は、兄弟子役の吉田智則さんのクランクアップ。
花束と一緒に記念撮影!
芸能の仕事は、
「あの人と、もう一度、仕事したい!」
って、思ってくれるかどうかが重要ですから、こういう気遣いは大事ですよね。
映画の出来上がりが楽しみです♪
私も、頭の端っこくらいは映っているかも。
そして、エンディングロールで、超ちっちゃく名前が載るかも(^^;
<映画「ねぼけ」について>
https://motion-gallery.net/projects/nebokeより転載。
■あらすじ
才能はあるが売れない落語家/三語郎(さんごろう)と、彼を献身的に支える恋人/真海(まなみ)の、愛と葛藤を描いた群像劇。同じ屋根の下に暮らすこの2人を主人公に、それぞれの業が絡み合いながら、物語は進行する。
三語郎は、いつも酒を呑んでいる。落語に、真海に、自分の人生に向き合えず、酒に逃げては金を磨り減らし、親友の草亮(そうすけ)に金を無心する日々。
一方、真海はそんな正面を切れない三語郎に、言葉では説明できない想いを感じていて、決して見捨てることなく、自らが働きに出ながら彼を懸命に支える。
そして、2人はまだ籍を入れていない。真海は内心籍を入れたいと願っているが、三語郎はそれを痛いほど分かりながら避けている。
真海には、秘密がある。
彼女の故郷は、神話の国/宮崎の海沿いのとある漁村。その故郷には、一風変わった信仰が今も続いている。
亡くなった死者の魂が海を漂い、お盆の時期に流木に宿って海辺に戻ってくるという。村の人々は、魂の宿った流木を拾い、大切に奉り、亡き家族を想うのである。
真海は自分の部屋に、一片の流木を置いている。それが誰の魂が宿った流木なのかは、未だ三語郎には話していない。真海は、三語郎とのことで辛いことがあると、この流木にひっそり祈りを捧げる。
三語郎は人が善い。人が善いから騙される。
ただ、その人の善さは、幼い頃両親に見捨てられた三語郎が身に付けた哀しい処世術でもある。落語は、そういう三語郎だからこそ、一番才能を発揮できる居場所なのだ。充分過ぎるほど辛いことを知っている落語家は、辛い思いをしている人間のリアルを描ける。
三語郎の師匠である点雲(つくも)は、この三語郎の本質を見抜いていて、何とか一人前の落語家に育てようと苦心するが、点雲自身も大酒呑みとあって、酒呑み同士、なかなかうまく噛み合わない。
三語郎が大事にしている根多(ネタ)がある。
落語の神様「古今亭志ん生」が十八番にした"替わり目”という根多である。
志ん生もまた、大酒呑みで妻に苦労をかけた経験を持つ。三語郎は、憧れである志ん生の生き様に惚れ、一人、猛特訓を重ねているが、まだ人前で披露したことはない。
そんなある日、三語郎は弟分の小万亀(こまき)の誘いで、合コンに顔を出す。
そこに来ていた、人懐っこい女性/砂織(さおり)は、三語郎の人の善さに惹かれ、接近する。すぐ調子に乗ってしまう性分の三語郎は、やがてずるずると三角関係に。
しかし、その砂織の彼氏が暴力に物を言わせる不穏な男で、砂織と関係を持ってしまった男から、力づくで金を巻き上げている。美人局の脅迫である。
三語郎がこの男と関わったことで、物語はねじれ始める。
ただでさえ金の無い、しかも気の小さい三語郎は心乱れて、真海に対して取り返しのつかない、決定的な言葉を吐いてしまう。
真海は怒りを通り越して、悲しみのあまり家出をしてしまう。
三語郎は真海が居なくなって初めて、真海の大切さに気付き、自らと向き合うことを決める。
そして、三語郎は真海の故郷に足を運ぶことになるのだが。。。
■監督
監督・脚本・撮影:壱岐紀仁
プロカメラマン。元CMディレクター。国内外問わず数々の写真、映像コンペティションに出品。受賞歴多数。
※受賞歴
(株)アミューズ・アートジャム グランプリ受賞
TAGBOAT NextGeneration グランプリ受賞
Art Line DAEGU グランプリ受賞
TOKYO FRONT LINE 審査員特別賞
※出展歴
バンクーバー国際映画祭出展(短編映像)
釜山国際映画祭(短編映像)
SCOPE NewYork出展
越後妻有アートトリエンナーレ出展