KOKAMI network vol.13 朝日のような夕日をつれて2014@新宿紀伊国屋ホール

戯曲を読んだときから、ずっとずっと実際の舞台を観たいと思っていました。

「朝日のような夕日を連れて 僕は立ち続ける
 
つなぎあうこともなく 流れあうこともなく きらめく恒星のように
 
立ち続けることは苦しいから 立ち続けることは楽しいから
 
朝日のような夕日を連れて 僕は一人
 
一人では耐えられないから 一人では何もできないから
 
一人であることを認め合うことは たくさんの人と手をつなぐことだから
 
たくさんの人と手をつなぐことは とても悲しいことだから
 
朝日のような夕日を連れて 冬空の流星のように
 
僕は 一人」


暗闇の中、舞台に並んだ5人の役者の姿が浮かび上がった時、鳥肌立ちましたね。
この時、「TEAM NACS」の姿とダブりました。
大泉洋も、きっとこの舞台に影響を受けていたに違いないと。

サミュエル・ベケットの名作『ゴドーを待ちながら』がベースになっているということで、理不尽に待たされる話なのかと勘違いしていました。
カフカの『掟の門前』みたいなモンかと思っていたら、全然違いますね(^^;

鴻上さんの初期の作品は、明確な物語が無く、情熱的に疾走していく言葉のコラージュ。
お客さん達は、ちりばめられた言葉の中から、自分の気持ちに合った言葉を拾って、そっと抱き締めるのでしょう。

この舞台、40、50代男性には、たまらないでしょうね。
昔、流行ったオモチャ。
昔、流行ったCM。
小須田さんと大高さんが、舞台で、本気で遊び回ります。

お客さんは、小さい時、こんなふうに遊んだなぁとか、この時、彼女と付き合っていたなぁとか、いろいろ思い出したりして。
第三舞台を若い頃から追いかけてきた人にとっては、より一層、感慨深いものがあるでしょう。
ただ、商品名や実際の有名人の実名がバンバン出て来るので、許可を取るのが大変だったのでは(^^;

役者さん達も良かったです。

特に、伊礼彼方さん!
鴻上さんに「ムダにイケメン」と言われています(笑)。
5人の中で、明らかに彼だけモデル立ち(^^;

伊礼さんが「アナと雪の女王」の『Let it Go』の替え歌を歌った時、オチはわかっていたんですけど、サビで、手ぇ叩いて笑いました。

とにかく、いっぱい笑って、いっぱい楽しんで、いっぱい感動!

開演前、鴻上さんの芝居の前に必ずかかるopusの『life is live』を聞きながら、今回も「ごあいさつ」に泣かされました。

「初めて書いた時から7回目、前回の再演から17年ぶりの上演です。

再演のたびに、僕は22歳の自分と向き合います。

あの当時も、今とは別の意味でギリギリで生きていました。

違いは、まだ自分にはたくさんの時間があると思っていたことです。

それは勇気であり絶望でした。

あなたにはまだ時間がありますか?
ギリギリで生きていますか?
なにかにすがっていますか?
神にひざまずくほど老いましたか?
何を信じていますか?

この芝居と向き合うたびに、僕はそう自問します」



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by june_h | 2014-08-11 09:31 | 観劇 観戦 コンサート レポート | Trackback | Comments(0)