「統合失調症がやってきた」 ハウス加賀谷・松本キック イースト・プレス

お笑いコンビ「松本ハウス」の、ハウス加賀谷さんの闘病記。
松本ハウスは、タモリの番組『ボキャブラ天国』で活躍していたのを知っていましたが、裏では、こんなに大変だったんですね・・・・・。

統合失調症がやってきた

ハウス加賀谷 / イースト・プレス


小さい時から、母親に厳しく育てられ、必要以上に人の顔色を伺う性格だった加賀谷さん。
小学校で進学塾に入れられ、次第に幻聴や幻覚に悩まされるようになりました。

塾を辞め、中学でも全く勉強せず、高校も中退。
幻覚は無くならす、精神疾患の患者が共同生活を送るグループホームに入所。
「ハウス加賀谷」の「ハウス」は、グループホームからだったんですね。

やがて、お笑い芸人に憧れるようになった加賀谷さんは、芸能事務所で相方となる松本キックさんと出会います。
彼らの努力もあり、一躍、人気者となりますが、加賀谷さんの症状は、悪化していきました。

幻覚は激しくなり、薬を大量に飲んだ副作用で、朝、起きることができず、たびたび仕事をドタキャン。
そのたびに自分を責め、薬を飲み過ぎる悪循環・・・・・。

ある時、相方のキックさんから、こんなファックスが届きました。

「簡単なことはするな それはつまらないから 俺もそれはしない」

キックさんは、彼のドタキャンに悩まされていましたが、加賀谷さんの苦しみをわかっていたのです。
彼が自殺しようとしているところまで、思い詰めていたことを。

加賀谷さんは、仕事を一旦、リセットして、閉鎖病棟に入院。
母親の説得によるものでした。

加賀谷さんは、自分の病気のことは詳しく書いていますが、母親との葛藤は、あまり書いていません。
本当は、もっといろいろあったんじゃないかと思います。

母親は、彼の「幸せ」のために、一流大学・一流企業に入って欲しくて、厳しく育てました。
一流企業で働いている父親は、酒を飲んでは母親に当たり散らしていました。
加賀谷さんの目には、そんな父親が「幸せ」には、見えなかったのです。

加賀谷さんの母親が悪いのかというと、決してそうではない。
彼女も、家族のために必死だったわけで。

閉鎖病棟でのことも、お互いに、よく乗り越えられたと思います。
読んでいて、辛さが想像できて、涙が出ました。

回復した加賀谷さんは、アルバイトをするなどして、少しずつ社会復帰。
キックさんとも再会して、芸人としての活動も再開しました。
キックさんは、加賀谷さんに、自身の結婚の証人になってもらったそうです。

加賀谷さんももちろんですが、お母様にも、キックさんにも、拍手を送りたいと思います。
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by june_h | 2014-08-21 12:31 | 本 読書 書評 | Trackback | Comments(0)