「江戸大名の好奇心」 中江克己 著 第三文明社

自分の趣味に走ったマニアックな殿様達の話。

江戸大名の好奇心

中江克己 / 第三文明社


藩主はイイですねぇ。
自分が望めば、いくらでも趣味に時間とお金を掛けられるんですから。
藩政は「よきにはからえ」とでも言って、家老に任せちゃえばイイし。
でも、ここに登場するお殿様は、藩政も真面目にやっていらした方がほとんどですけど。
知識や教養の深さを生かして、藩の産業や文化を豊かにしたり、歴史的な資料を残したりしたお殿様も多いです。

中には、趣味に走り過ぎて、藩の財政を傾けてしまったお殿様もいますが(^^;

何人か、気になった殿様を。


■加賀藩主 前田綱紀
天下一の図書館を作って、幕末には、蔵書が数十万冊に及んだとか。
本を集めるため、公家や寺社が所蔵している本を借りて無料で補修。
噂を聞きつけて続々と、本が集まってきたらしい。
やがて、本を求めて、多くの学者や文化人が金沢にやってきたそうな。
金沢の文化程度が高いのは、この図書館の力と、歴代藩主の教養が高かったからなんですね!


■秋田藩主 佐竹義敦
銅鉱山開発のため、江戸から平賀源内を呼び寄せたところ、彼が教えてくれた蘭画(西洋画)に、どハマり。
家臣にも学ばせ「秋田蘭画」と呼ばれる一大勢力となりました。
でも、平賀源内は、鉱山技士としては、役に立たなかったらしい(^^;


■久留米藩主 有馬頼徸
和算が大好きで、参勤交代の道中、駕籠の中でも、算木を並べて計算していたんだとか!
マニアのあるべき姿勢ですね。こういうエピソード、わたし大好き♪
「算木を使う故、揺らすでないぞ!」
とか、駕籠かきの人に注意する画が浮かんできました(笑)。
当時の日本では、円周率が小数点以下52桁まで算出されていたんですけど、この殿様は、さらに30桁計算したんだとか♪
実績もスゴい・・・・・さすが、駕籠の中でも計算しただけありますね(^^;


■白河藩主 松平定信
寛政の改革で有名な老中ですが、実は散歩好き。
と言っても、江戸城下を歩くと、警備上、問題ですので、2万坪!の自分ちの庭を毎日散歩していたそうです(^^;
その庭は、今の築地市場一帯なんだとか。


■薩摩藩主 島津重豪
異国が大好きで、中国語とオランダ語のトリリンガルになりました。
この方は、篤姫の養父 島津斉彬の、曾祖父にあたる方。
曾孫の斉彬を大変可愛がったそうです。
斉彬が開国派になったのは、この方の影響!?


■弘前藩主 津軽信順
夜遊びが激し過ぎて、「夜鷹大名」というニックネームがついてしまった殿様。
藩の財政が逼迫しても、夜遊びを諫めるために家臣が切腹しても、治らなかったというから筋金入り(^^;
裏には、父親への反発や、お嫁さんが立て続けに亡くなるなど、理由があったのかもね。
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by june_h | 2014-09-07 12:55 | 本 読書 書評 | Trackback | Comments(0)