「ヘンな論文」 サンキュータツオ 著 角川学芸出版

世の中の役に立つのか立たないのか、よくわからないけど面白い論文を紹介した本。

ヘンな論文

サンキュータツオ / KADOKAWA/角川学芸出版


論文をセレクトしたタツオさん自身も、お笑いだけど大学の研究者。

また、早稲田大学の落語研究会出身なので、全部落語にたとえるんです。
例えば、大学の学士は前座、修士は二つ目、博士は真打とか。
私は面白いけど、落語を全然知らない人が読んだら、逆に分かりにくいような(^^;

論文の文章を抜粋しながら、タツオさんがその都度突っ込んでいるので、タツオさんの甲高い口調で全部聞こえるんですよね(笑)。

いくつか面白かったものを紹介します。


■「傾斜面に着座するカップルに求められる他者との距離」
横浜の大桟橋に座るカップルについて、ひたすら観察した研究(笑)。
カップル達に怪しまれないように、調査する学生も男女一組になったらしい(^^;
そんでもって、実際にその中の一組がカップルになっちゃったらしい(笑)。

この研究調査期間を見ると、仕事に疲れた私が、寝っころがっていた時期と、ちょうどかぶっているんですよね(^^;
もしかしたら、私も観察されていたかも(笑)。


■「婚外恋愛継続時における男性の恋愛関係安定化意味付け作業」
浮気する男性の心理についての研究(^^;
インタビューに答えた浮気or不倫中の男性達は、妻とも愛人とも円満で、どちらもちゃんと愛していて、仕事も何もかも上手くいっている人達ばかり。

もしかしたら、一人の女性を愛し抜く男性より、こういう男性の方が、生物学的に優れているのかな・・・・・って、読んでいると思っちゃうんですけど。
でも、「上手くいっている」と思っているのは男性だけで、奥さんと愛人は、知らない所でドロドロしているに違いない(爆)。


■「あくびはなぜうつるのか?」
あくびは、脳が酸素を取り入れるためだと言われていますが、どうもそれだけではないようです。
だって、うつるんですもの(^^;

人のことをよく観察する人は、うつりやすいそうです。
自閉症や統合失調症の人にはうつりにくく、犬にはうつりやすいということが、実験からわかったそうです。


いつかのラジオでタツオさんは、
「大学で研究していると、時々、なんでこんな社会に役立たないことやってるんだろうという思いに駆られる時がある。
でも、こういう論文を目にすると、自分よりもっとヒマそうなことやってる人がいるんだって思う」
と、仰ってました(^^;

確かに、こういう論文って、一見、役に立たないような気がするんですけど、いろいろ研究が積み重なって、いつか、何かの役に立ちそうな気がするんですけどね。
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Commented by oomimi_usako at 2015-07-08 18:30
そうです!
一見、役に立ちそうもないところに、
無駄だと思われるところに、
成功の種が眠っている!
・・・と、私も、思います。
Commented by june_h at 2015-07-08 21:29
>usakoさま
そうですよね!
LEDも最初は何に役立つかわからなかったそうですよ♪
by june_h | 2015-07-08 12:34 | 本 読書 書評 | Trackback | Comments(2)